その10、冒険者のランクとか
主人公、早くもビギナーを脱出?
「私たちはわかると思うけど、冒険者。一応レベル10を超えてる」
と、ウィンは語る。
冒険者はレベル10までは、初心者。
そこから、ノーマル。レア。HR。SR。と続く。
上位にはUR、LRなどがあるらしい。
ただまあ、この街にいるのはHRまでのようだ。
それよりも上は、もっと強いモンスターのいる地域へ行く。
わたしも、レベル10だからノーマルということか。
レベルはモンスターを倒せば上がるわけだけど、上がるごとに必要な経験値は増え、普通の人はSRまで行ければ御の字らしい。
「URまで行こうと思ったら、よっぽど強いモンスターを狩りまくるしかないね」
チェスタは料理を食べながら、どうでもよさそうに言う。
彼女らにとっては、そんなランクは夢物語らしかった。
「でも、あなたが勇者候補なら、そこまで行けるかも」
「ふーん。やっぱりすごい能力とかあるんだ、召喚されたのは……」
「力がある分、たちの悪いやつもいるけどね」
ちょっと嫌そうにウィンは言うのだった。
まあ、異世界でチートを得て、ヒャッハーするのはお決まりでもあるしな。
「でも、勇者候補ってなんなの?」
「ああ、それね」
わたしの質問に、姉妹は顔を見合わせる。
「大昔、現れた魔王を倒した勇者が、異世界から召喚された人だったらしい」
説明するウィン。
「それで、今も有能な冒険者を増やすために異世界召喚をしてるとか」
「なるほど……。って、まさか、魔王とかも現代に?」
「まさか。モンスターが増えすぎないようにするためだよ」
と、ウィンは笑う。
「モンスターの増加で滅んだ国もあるしね」
「そういうことね……」
他にも色々話を聞くうちに、この街の名前を知る。
街の名前はモノニクス――冒険者の集う街。
国は、デイノケイル王国といい、モノニクスは中心からややはずれにある。
「デイノケイル自体が中規模程度の国だけどね。まあ、今のところ世情も落ち着いているし、戦争が起こる気配はないよ」
「それは何よりだね」
わたしは安心して料理を食べられるというものだ。
それにしても、しかし。
何かやたらお肉が食べたい……何だろ、この衝動は。
「異世界からの召喚って、ここだけ?」
「ああ、この国ではね」
「……この国ってことは、他にも」
「もっと大規模に召喚をしている国もあるけど。軍人とかに取り込む目的で」
「ああ、チートスキルとかあるから……」
「この国はわりと保守的というか、閉鎖的なところあるから」
王都から離れた場所で、適当にやっているらしい。
「でも、やたら異世界召喚なんかして問題ないのかしらん……」
わたしはちょっと疑問だった。
「そりゃ、あるけど。でも、モンスターを軽く倒せる人材は貴重だし。それでなくても、ダンジョンなんてものが発生するから、速攻で戦える人間はどこも欲しいんだ」
何だか、便利屋というか害虫駆除業者みたいである。
いや、実質そんなもんなんだろうけど……。
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