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第十一話
「……あのさあ……」
「はい……」
次の瞬間、俺はショタ神の前に正座していた。
「今度来る時は、天寿を全うしてから来いって言ったよな……?」
「……言われ……たような気がします……」
俺は申し訳なさのあまり、ショタ神に土下座する。
「何で直ぐ失言すんの? 馬鹿なの? 無間地獄行きたいの?」
「返す言葉もありません……」
俺は、深々と頭を下げたまま数十秒前の自分の行動を悔いる。
「……それで……自分は、元の世界に帰して頂けるんでしょうか……?」
「……帰すけどよぉ……死んでないから……」
ショタ神はそう言うと、俺の前に手をかざし、大きな門を出現させてくれた……
「この度は……お手数をお掛けして、大変申し訳な……」
「そういうの良いから、とっとと帰ってくれ。いや本当に」
ショタ神は、俺がお礼を言い終える前に、背中を893キックで蹴り倒した。
……第三節……おしまい……
第四節へ続く……




