表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/15

そもそもの発端


「……思いなら、既に十分伝わっています。ですが、それを認めるわけにはいかないのです。私には」

「何故?」

「私は、ルシファー召喚の白紙の契約書を回収するという任務に着いて日本にやってきました。既に誰かに使用されている場合は、使用者を消すという使命も同時に。貴方に消えてもらうことが、私の仕事です。どうやって貴方のような学生が悪魔王の契約書を手に入れたかはわかりませんが、貴方のような、バックボーンも何もない個人が拾ったのは幸運でした。貴方さえ殺せば、全て丸く収まります。そしてそもそも、貴方は危険です。世界を混沌に堕とす可能性すらある」


「おい悪魔。なんか知らない単語出てきたぞ。あとなんか僕凄い悪いやつみたいに言われたんだけどどう思う?」

「いや、誤解だろうな。白紙の契約書なんて使われてないしな、俺。世界を混沌に堕とす危険性は、まあ十分にあるけどさ」

「なんですって? 白紙の契約書を使っていない?」


「そりゃ契約書はちゃんと書いてもらったさ。でもそんなのは呼び出されたあとの話だ。下手な手順だったが古式ゆかしい悪魔の召喚法によって呼び出され、普通に俺が用意した契約書にサインしてもらって俺は健司と契約したんだ。白紙の契約書なんて無茶苦茶な代物を使われて、誰が素直にそいつの友だちになんかなるかってんだよ」

「つまり、僕を殺しても君の仕事は終わらないわけだ。よかったよかった。これで僕も、気兼ねなく友達に協力できるってもんだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ