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扉を開けると、大きなキッチンに出た。だが、誰も居ない。
キッチンを出て廊下を進んでいくと大広間に出た。
豪華だが、趣味の悪い内装である。原色が目に痛い。
「よく来たな!ネズミ共!」
奥の扉から3人が姿を現す。
「俺は魔王軍四天王、魔風のマッフー。お前達を滅ぼす者だ」
「儂は魔土のマッド。同じく魔王軍四天王じゃ」
「妾は魔氷のイザベラ。よろしくね」
最後はマッヒョーとかじゃないのかよ!
アンナを見るとショックで膝から崩れ落ちている。
「魔王軍四天王め!アンナをこんなふうにするなんて!許せません!」
「え!?妾達はまだ何もしてないんだけど!」
「コメットさん、待ってください!」
アンナが立ち上がる。
「最初は不覚を取りましたが、次は油断しません!アンナ達にやらせてください!」
ふむ、先日のマッキーの戦力を考えれば3人でも大丈夫だろう。
「分かりました。ここは3人に任せます。俺は魔王を倒しに行きます」
部屋を出ようとすると
「おいおい!勝手に決められたら困るぜ!誰も通さねぇよ」
マッフーが行く手を遮ろうと動く。
「させません!」
フォン!
アンナがマッフーに斬りかかるが見えない壁に逸らされたようだ。
だが、マッフーに邪魔されることなくコメットは部屋を出ることが出来た。
「よくも邪魔しやがったな!まずはお前から滅してやる!」
マッフーの武器はチャクラムと呼ばれる古代インドで用いられた投擲武器だ。外側が刃になった金属製の輪である。
チャクラムをアンナに投擲する。
アンナは簡単に避けるが、次のチャクラムが投げられる。
アンナが2つ目のチャクラムを避けると最初のチャクラムが背後からアンナに迫っていた。
「なんで!?くっ!」
アンナはギリギリ躱すことが出来たが、次のチャクラムが投げられる。
「こんなもの叩き落とせばいいんです!」
盾で弾き、剣で叩き落とす。
しかし、チャクラムは不思議な力で浮き上がり再度アンナに向かってくる。
「ハッハッハ!これこそ俺の力だ!チャクラムはお前が倒れるまで襲いかかるぞ!」
チャクラムはどんどん増えていく。
「こうなったら!」
アンナは片手剣にロックドラゴンの牙を装着した。
「えいっ!」
パキン!という音と共にチャクラムは砕け散った。
「馬鹿な!」
「えーい!」
パキキキン!全てのチャクラムが砕け散った。
「ま、まずいぞ!逃げr……」
逃げようとしたマッフーは後ろから一刀両断された。
「なかなかの強敵でした」
アンナはポーションを飲み干し回復すると、他の2人の戦いが始まっていることに気づいたのであった。




