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いつものマラソンで魔法大学を目指す。
コメットが石化している半年間に3人ともレベルアップしたようだ。
「皆さん足が速くなりましたね!」
「ふふん」
ルネがドヤ顔で胸を張る。
「ルネはハティの上に乗ってるだけでしょ!」
「ぼ、僕は速くなりましたよ!」
「アンナもSTRとAGIをバランス良く上げました!」
「じゃあ、思ったよりも早く着きそうですね。ちなみに首都ロートスに寄りますのでそのつもりで居てください」
「「「了解!」」」
走って5時間ほどで首都ロートスに着いた。
首都は多くの建物が壊され、せっかくの煉瓦造りの家が見る影もなくなっていた。
「けっこうな数の魔物が居るみたいですね」
「はい、気配がします」
「魔法撃ってもいい?」
「僕は留守番で」
「じゃあ、各自で魔物を倒すことにしましょう。マルク君はノルマ100匹でお願いします」
「ええええ!」
マルク君以外は走り出す。ルネは防御が心配なのでハティを護衛につける。
1時間後、魔物を全滅させることが出来た。
そろそろ休憩と食事を取りたいが、デーモンは食用にはならない。臭いし。
そこで、近くの山から食べ物を取ってくることになった。
30分後。
「アンナは猪を1頭狩って来ました」
「ボクはきのこ沢山採ってきた」
「僕は、何も取れなかったうわあああん」
「マルク君、ワイバーン狩ってきたけど食べる?」
シチューと肉串とステーキが出来上がった。
バランスが偏っているが豪勢な食事だった。
ワイバーンの肉は鶏肉と魚肉の中間といった感じの肉だった。とても美味しかった。
夜はコメットが見張りをする。
コメットは見張りをしながら考え事をしていた。
帝国の目的は何なのだろうか。
利益を得るのが目的であればここまで破壊することはない。
魔物の量が多いことも気になっていた。
国家の利益を最大化する為には、国民の利益となることを優先すべきなのだ。
例えば羊飼いが利益を増やそうと思った場合、羊にとって良い食事を与え、ストレスを無くす事で羊毛の質が良くなり、乳の出も良くなる。
それが最終的には羊飼いの利益となるのである。
帝国はそれとは真逆の事をしている。
そんなことを考えていると夜は更けていった。
明日は魔法大学だ。無事だといいな。




