045
シャトラインの武器防具屋にやってきた。
「こんにちはー、おっちゃん居ますか?」
「おう、待ってたぜ」
「と言う事は完成したんですか?」
「ちょっと待ってな」
そう言って、ラボーは奥に行って革防具を持って来る。
注文した防具をカウンターの上に並べる。良い出来だ。
鑑定
【アースドラゴンアーム】
アースドラゴンの革で出来た篭手。魔法に対する耐性を持つ。物理攻撃に対する耐性を持つ。耐久性が高く、魔力を流すことで鱗が再生する。
【アースドラゴンベルト】
アースドラゴンの革で出来たベルト。魔法に対する耐性を持つ。物理攻撃に対する耐性を持つ。耐久性が高く、魔力を流すことで鱗が再生する。
【アースドラゴンブーツ】
アースドラゴンの革で出来たブーツ。魔法に対する耐性を持つ。物理攻撃に対する耐性を持つ。耐久性が高く、魔力を流すことで鱗が再生する。
【アースドラゴンマント】
アースドラゴンの革で出来たマント。魔法に対する耐性を持つ。物理攻撃に対する耐性を持つ。耐久性が高く、魔力を流すことで鱗が再生する。
「期待通りの出来です!おいくらですか?」
「手間賃だけだからな、白金貨1枚でいいぞ」
「安すぎないですか?」
「そう思うなら、また買いに来い!」
「分かりました。またシャトラインに来た時は寄ります」
白金貨1枚を支払って店を出た。
次に向かったのは魔術師ギルドだった。
「お久しぶりです。ララさん」
「本当に久しぶりですね!元気そうですね」
「他の皆は変わりないですか?」
「はい。あ、いいえ。オーサさんは……」
「まさか亡くなったとか……?」
「私の口からは言えません。コメットさんの目で確かめて下さい。オーサさんの部屋に行けば分かります」
オーサさんは風魔法が得意な魔術師だ。コメットに風魔法を教えてくれた恩がある。
急いでオーサさんの部屋に向かう。
「オーサさん!」
「ん?やあ、コメット君か!」
そこには筋骨隆々のスキンヘッドの男がダブルバイセップスのポーズで立っていた。
「……誰?」
「やだなあ、オーサですよ!そんなことより聞いてください!風魔法の無詠唱が出来るようになったんです!」
「マジっすか〜……」
完全に引いてしまった。そこから小一時間、筋肉トークに苦しめられ続けた。
精神的に疲れ果てたコメットは数日間寝込んだのであった。
数日間寝込んだ後、コメットは魔法大学の自室にこっそりと戻った。何故なら当初服を買う為にこっそり出て行ったからである。
やっと落ち着いて、魔法の研究が出来るぞと思ったが、自宅で既に無詠唱を達成出来てしまっていた。
無詠唱での魔法のスキルレベル上げは現在進行形で行われている。コメットの周りには火、水、風、土、闇の属性魔法が並列で発動したり消えたりを繰り返している。もちろん魔法名を言う必要があるが、格段にスピードアップした。
さて、次は何をしようかな?光魔法を覚えようかな?それとも上級魔法を覚えようかな?うーん、と唸っていると
「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ」
魔法大学の塔が微かに揺れている。地震かな?と思っていると
「チリリン!」
このタイミングで訪問というと、ファルダさんかな?
扉を開けると、案の定ファルダさんだった。
「コメット君!大変なことになった!」
「どうかしたんですか?」
「このままでは魔法大学に魔物が溢れかえって大変なことになる!」
どういうことなんだ?さっきまで優雅に紅茶を飲みながら魔法の研究をしようとしていたのに、不幸は突然やってくるというのか!
「えーっと、状況の説明をお願いします」
「黒幕は副学長だ。私はあいつが手に入れた宝玉をどうするのか探っていた。その結果、宝玉の力と魔法大学の運営に使っていた魔力を合わせて、この塔の地下にとびきり凶悪なダンジョンを作り出そうとしていることに気がついたんだ!」
「カルトゥス山脈で俺が取ってきた宝玉の事ですね」
「そうだ。私は急いで副学長を止めようとしたんだが、手遅れだった。そのダンジョンから溢れ出した魔物達によって今魔法大学は大混乱だ」
「なるほど、それで俺は何をすればいいんですか?」
「コメット君の実力ならば、ダンジョンの最下層まで行けるはずだ、そこにあるダンジョンコアを停止するか破壊してくれ」
「分かりました!装備を整えたら出発します」
予定外ではあるけど、防具の性能テストが出来るぞ!あとは無詠唱魔法がどれだけ便利か試してみよう。あとダンジョンだし!テンション上がって来た!
どんな状況でもコメットは変わらないのだった。
「アースドラゴンの防具よし!プロテウスよし!仕込杖イチよし!隠遁のローブは今回は不要か。弱化のネックレス、サンプソンの指輪よし!ポーション類もよし!いざダンジョンへ出発だ!」




