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目覚め

「……うっ」


「あ、やっと起きたかい?」


「………学園長……?」


 裕樹がアビスを倒してから三日。芦ノ湖中心で浮かんでいた裕樹をアデルが発見してからずっと目を覚ましていなかったということを聞いた裕樹は、流石に驚きを隠せなかった。


「そうですか……三日も眠ってたんですね」


「椿原も、聖百合花も……意外にも、青野学園の二人も君の見舞いに来ていたよ。残念ながら、全員もう既にそれぞれの学園に帰っていったけどね」


 と、見舞い品として持ってきていた花を花瓶に生けながら話をする美冴。何となくそれをぼーっと見ていると、夜の月光が美冴を照らし始め、それが幻想的だった。


「……すいません、学園長。俺、一人でーーー」


「ストップ。君の謝罪なんていらないよ。ヒロインが一人も動けない中、君だけが動けてあのアビスを葬った。それだけでいいじゃないか」


 美冴は、優しく裕樹の手を両手で握った。


「………ありがとう、裕樹。私達の大切な子供たちを守ってくれて」


「………いえ、俺ができるのは、あなた方が大切にしているのを守ることだけですから」


 静かに、夜は過ぎていった。


次章予告!


「朝凪さん、君はギルドを作るべきだ」


「……はい?」


 完全に元の生活に戻った瑠璃学園の食堂の一角。裕樹は菜々にギルドを作るように菜々へ言ったが……。


「分かりました!お師匠様のギルドですね!」


「いや、違っーーーー」


「分かりました!早速行ってきます!」


「だから、違っーーー」


 勘違いは勘違いのまま加速して、事態は瑠璃学園を困惑へとたたき落とす。


「裕樹さんのギルド!ごめんなさい!私、ハミングバードを抜けさせてもらいますわ!」


「お馬鹿!!私も行きたいの我慢してるのにあなただけ許すはずないでしょう!?」


 学園最強ギルド、ハミングバード解散の危機!?


 次章『ギルド結成の日』楽しみに待っててください!


「だから俺のギルドじゃねー!!」


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