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Love Addiction  作者:
166/171

#166 ピアスのありか。

「・・・ピアス?」

優弥は廊下でばったりと出会ったけんけんと小雪ちゃんに事情を話した。

だが、けんけんは「知りません」と首を横に振る。

『あーあ。どこいっちゃったんだろ』

優弥はがっかりした様子で肩を落とす。

そんな優弥をみて、けんけんの後ろにへばりついていた小雪がそっと小さく手を挙げた。

「あ、あの・・・」

「・・・?どした?」

千秋が首を傾げると、小雪は少し困ったような様子で喋り始める。

「今朝、友達と廊下を歩いてたら前に竜先輩がいて・・・」


それは、1限後の出来事らしい。

優弥達がちょうど、皆でパンを買いに行った時。

「あ、あれ奏太先輩と、竜先輩とカナ先輩じゃない?!!」

友達2人と一緒に小雪が廊下を歩いていると、友達2人が奏太達3人を見て騒ぎ出したのだ。

「ほんとだ!かっこいいね!!」

だが、その時竜は先生に捕まり、奏太達は先に歩いていってしまった。

「あ、竜先輩が先生に捕まってる」

「・・・あれ?今ポケットから何か落ちなかった?」

小雪の友人2人はじーっと竜を見つめる。

周りから見れば相当怪しかっただろう。

数分後。ようやく竜は先生に開放され、その場を去って行く。

それと同時に、友人2人は竜のいたところへ走って行った。

「・・・ピアス?」

竜が落としたのは、ピアスだった。

それを拾った友人2人は目を合わせ、少し笑った。

「もしかして・・・竜先輩のかな?」

「そうかなそうかな?!」

「・・・・・・貰っちゃっても、いいよね?」

「ばれないよね」

そうして、友人2人は竜の落としたピアスを持ち去ってしまった。

「え?!だめだよ!!ちゃんと返さないと・・・」

小雪はそう叫ぶが、友人2人は「絶対秘密だからね!!」と言って返す気は全くなさそうだった。


「・・・ということがあったんですが、もしかしてそのピアスかも・・・」

全てを話し終えた小雪は、かなり申し訳なさそうだった。

『・・・絶対それだ』

優弥が呟くと、小雪は小さい声で「すいません、止められなくて」と頭を下げた。

「・・・とりあえず、その友達のところ行ってみよう?」

今までずっと諦めずにピアスを探していた静香がようやく諦め、そう提案した。

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