表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Love Addiction  作者:
131/171

#131 応援のために?

小雪とけんけんはグラウンドの木陰でお昼ご飯を食べていた。

小雪は笑顔でご飯を食べ続けるけんけんをちらちらと横目で何度も見つめる。

「あの・・・先輩」

「ん?」

けんけんは、ぱくぱくとご飯を食べ続けながら小雪の方を向いた。

「本当に・・・諦めちゃったんですか?如月先輩」

「諦めたよ・・・ただね」

けんけんは相変わらずの笑顔で話しを続ける。

「ちょーっといじわるしたくなっちゃうんだよね。奏太先輩に♪」

「・・・?」


昼食を終えた優弥は、お弁当のふたを閉じた。

『あー・・・午後って最初なんだっけ・・・』

「そんなもん知るか。・・・それより優弥」

千秋が手でおいでおいでとでも言うように手招きしている。

「ちょっとこっち来て♪」

静香が無理矢理優弥を立たせ、歩き始めた。

『え?ちょ、何処行くの?!』

千秋は「いいからいいから」といいながら優弥の背中を押している。

無理矢理連れて来られたのは誰もいない視聴覚室。

静香は笑顔急に笑顔になった。

「あのね、ゆーちゃん?」

『は・・・はい』

「奏太君とけんけん、勝負するでしょ?」

『はい・・・』

静香の笑顔がだんだん恐ろしいように見えてきた。

何を企んでいるのか

「やっぱりね、奏太君の勝利のためには応援も重要だと思うの」

『え・・・そうなの?』

「そこでだ。優弥」

静香の隣にいた千秋が静香に続いて急に喋りだした。

「これを着て、応援してあげなさい」

何処から出したのか、千秋の手にはチアガールの服。

『は・・・はい?!』

「つべこべ言わず!」

千秋は無理矢理優弥に服を押し付けた。

『ぬ・・・布が少な・・・』

「いいから、黙って着る♪」

静香は笑顔でそう言った。

『は・・・はい』

優弥が頷くと、千秋と静香は視聴覚室から出て行った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ