ヤンキーさん?
更新が、遅れてしまいました。
今、俺は商店街を歩いている。
………ヤンキーのお隣さんと一緒にだが。
「おい」
「な、なんでしょうか?」
「ん? なんで緊張してんだ? 折角街を案内してやるってんだ、もっと気楽にしな」
あれ、このヤンキーさん……実はいい人か?
それからはいろんな店やおすすめの飲食店などを案内してくれた。
街を案内とは言ったが、正確に言うと商店街しか案内する気はないっぽいな。
「さて、そろそろ腹減ったし………そこの店に入るぞ」
「は、はい」
近くの飲食店に入る。
ここは………定食屋かな?
こういった店は意外とどこにでもあるものなんだな………
「好きなもん頼め、ココは奢ってやる」
「え! い、いいですよ、自分の分くらい出しますって!」
「気にすんな、引っ越し祝いだ」
「…………それじゃ、お言葉に甘えて」
じゃあ、遠慮なくヤンキーさんに甘えさせていただこう。
俺はパッと目に入った親子丼を注文した。
ヤンキーさんはカツ丼を注文していた。
…………定食屋なのに、定食を注文してない。
俺はチラリとヤンキーさんを見る。
ヤンキーさんは腕を組んで目を瞑っている。
変わった人だなぁ。
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その後は何事も無く食事を終えて、アパートへ帰宅した。
「今日はありがとうございました」
「気にすんな」
最初は怖いヤンキーさんだと思ってたけど、今は優しいヤンキーさんっていうイメージになった。
少しではあるが、仲良くなれたかな?
「あの……」
「ん、なんだ?」
このまま部屋に戻るのもいいが…………俺は、できればこの人とは仲良くしたい。
「よければ、またお食事に誘ってもいいですか?」
「…………ああ。また、いつでも誘ってくれ」
ヤンキーさんは笑って了承してくれた。
やっぱりいい人なんだなぁ。
「っていうか、暇ならいつでも遊びに来い」
「えっ! でも……」
「いいから、気にすんな。私もちょくちょくお前の部屋に遊びに行くから」
「えっ、ええ!?」
仲良くしたいとは言ったが、それは急すぎないか!?
もしかして…………気に入られた?
「じゃあな」
「ちょ、ちょっと!」
ヤンキーさんはそう言うと部屋に戻っていった。
マジかぁ…………でも、少しでも仲良くなれたならいいかな?
うん、俺も部屋に戻ろう。




