引っ越しは気をつけて
久しぶりの投稿なので、誤字脱字が多いかもしれません。
今日は、入学式前日。
俺、鈴春 晴は高校受験の時に思い切って地元から離れた県外の高校を選んで一人暮らしをすることに決めた。
そして今日は引っ越しを行う日だ。
「ふぅ……これで最後っと」
アパートに荷物を運び、お昼前にようやく家具の配置を終えることができた。
かなりギリギリに引っ越してきたため、少々慌ただしかった。
今日から1人暮らしか…………少しだけ、不安だな……
それはそうと、お隣さんに挨拶とかしておいたほうがいいのかな?
別に挨拶なんて後日改めてでも……………いや、やっぱり今から挨拶に行こう。
ご近所さんとは良好な関係でいたいし、善は急げだ。
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お隣さんの玄関の前に立ち深呼吸をしてから、チャイムを押す。
中から足音が聞こえた、どうやら不在ではないみたいだ。
二度手間にならずに安堵したが、すぐに自分のミスに気がついた。
マズい、手土産を買い忘れた!
挨拶に来たのに手土産がなかったら、むしろ相手の気分を害してしまう!
一旦退こうにもチャイムを押してしまった。
今も足音が近づいている。
あ、足音が止まった。
ドアが開く。
そこにはなんと……………っ!
「……誰?」
…………ヤンキーがいた。
髪は真っ赤で長身、顔は整っており美人なのだが………目つきが悪い。
タンクトップに短パンというラフな服装なのだが、いかんせん雰囲気がもう…………ヤンキーそのもの。
マジ怖いっ!
おっと、圧倒されてて挨拶するの忘れてた。
「はじめまして、今日隣に引っ越してきた鈴春です。これからよろしくお願いします」
「………ご丁寧にどうも」
とりあえず、挨拶は済ませた。
本当であればお土産を渡したり世間話をするのが理想なのだが、今はこの場を立ち去ることが優先! ここで会話を切り上げて立ち去ろう!
「では、私はこの辺で失礼しまーーー『グゥ……』ーーーうん?」
なんだろう……お腹が鳴ったような、そんな音が聞こえた気がする。
今どきそんなアニメみたいなお腹の音が鳴りますかねぇ?
恐る恐るお隣さんの顔を窺う。
「………………」
に、睨まれてるっ! 理不尽にも睨まれている!?
俺は何もしてないのにっ!
「………鈴春だっけか、お前昼メシまだだよな? 街を案内がてらにメシ行くぞ」
「…………ハイ」
引っ越しって…………怖いなぁ……
今後とも、よろしくお願いします。




