表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私のペットな吸血鬼  作者: 埜吹陸斗
61/81

吸血鬼さんバトルする

「うぅぅ。 理不尽だぁ。 何で私ばっかりこんな目に~!」


 リルゼイに横抱きにされながら、私は叫ぶ。


 今、私達は、学校を目指して夜空を飛んでいる真っ最中だ。


 時刻は、夜の八時十五分。集合時間から、もう十五分も経過してしまっている。


(皆、お願い……! 無事でいて……!)


 クラスメイト達の笑顔を脳裏に思い浮かべながら強く祈る私。


 それでも、星の見えない夜空を飛んでいると、時折、『もしかしたら、もう間に合わないんじゃないか』という思いと、ファー・ジャルグに対する恐怖が頭をもたげてくる。


 しかし、そんな弱音を、ありったけの強気と思いと空元気で捩じ伏せて、私は視線を前方へと向けた。


 其処に見えて来たのは――漆黒の闇に包まれても尚、朧気に輝いて見える私の学校だった。


 実は私の通う学校は、周囲の灯りを受けてほんのりと光を放ち、浮き出している様に見える白亜の壁が特徴なのである。


 その白い光を頼りに、校舎に接近する私達。


 すると、金色に輝く一筋の光が私達を追い越していった。


「えっ? 何、今の?」


 風の様な勢いで走り去って行ったそれに、私は思わず面食らう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ