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ドロップド・ハンカチーフ  作者: 大和香織子
第二章 進展
59/149

26

 24日と25日バイト休みもらえっかな?まぁ24日の午前中だけ出て、後は勘弁してもらうとしますかー。

 でも、クリスマスに会うって事は、あれか?

 もしかして、プレゼントとか用意した方がいいのかな?だよな~。でも、何をあげれば喜ぶんだよ?指輪か?


 いや、指輪なんてかなり大袈裟な感じじゃね?だよな~。姉貴に聞いてみる?いや、それは絶対にやっちゃいけないパターンだな。

 話した時点で色々詮索してくるに決まってっから。じゃあ女の子に聞く?

 誰だよ、その女の子っていうのはよ~。

 だよな~、やっぱり自分で見つけるしかないよな。

 

 早速バイト先に行くなり、店長の元に直行。「おはようございます店長」

「おぉ、関谷おはよう。今日も頼むよ~」

「で、ちょっといいですか……。あの24日は午前中は仕事しますから午後からと翌日からは休ませて下さい」そう言ってお辞儀をする。

「うーん……駄目だ」店長が真顔で腕組みをして言う。思わず俺の顔は引きつる。

「えっと……」

「うっそぴょ~ん、そういうと思っていたよ。まぁ君は社員じゃないんだし、そこまでガチガチに考えなくても大丈夫だから。後はパートのおばちゃんもいるしね。で、例のこれだろ?」店長は右手の薬指を突き立てて俺に見せてくる。


 あ~もう、マジでビックリした。店長のその顔にもビックリしたぜ。

「いやーその……、まぁ」

「やっぱりな~。いいよなー青春だよな。お前それ本当に大切にしろよ?そうやって思えるやつって人生でそうそういないからな」

「はい。あの……、店長一つ聞いていいですか?」

「なんだ?言ってみろ」

「その……クリスマスプレゼントは何をあげたらいいのでしょうか?」

「そりゃーお前、アクセサリーかバッグか財布とかだろう」

「そ、そうなんですか。ありがとうございます」


「まぁ本人に聞くのが一番いいけどな。俺のカミさんなんか俺が選んできたやつあげたらこれじゃないとかって文句言うからな~」

「えっ、そうなんですか……」

「まぁな~でも男としたら何も聞かないで喜ばせてあげたいと思うしな。まぁ楽しめよ」

 そう言うと店長は右手で俺の右肩をポンと叩いて、他の従業員の呼びかけに応じた。


 うわー、自信ねーわ、俺。

 全くセンスないもんなー。何にすっかなー。明日バイト休みだし、リサーチしに行ってみるか。

 

 そして、寝る前には一応ショッピングリスト的な物を書いてみた。「財布・鞄・アクセサリ―etc」って結局店長から教えてもらったこと以上には何も思い浮かばなかった。

 


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