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ドロップド・ハンカチーフ  作者: 大和香織子
第二章 進展
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11

「さぁどうだろ?まぁ追っかけてこないってことは多分気づいてないだろうから俺が入れたとかまでわからないんじゃない?」


「そうなの……で亮介今日はバイト?」

「うん、まぁ3時からだから今日は俺ゲームでもするわ」


 俺は、そういうともう一度窓から外を覗いて誰もいないのを確認してから二階に上がる。

 さてと、気分を入れ替えてますか―――。

 俺はこの前買っておいたライターを取り出し、お香を焚く。ふーんこれがセージか。

 そういえば、この前の川嶋さんとモールでデート?ぐふふふ。(いいの、いいの。デートって事にすると俺のハートは嬉しいの。人生、自己満足が大切なんだよ?自分がいかに幸せでいれるかにかかってるんだよ?笑)


 で、そん時にお香でアクセサリーを浄化してるとかっていってたっけ?そんで浄化し始めは煙がアクセサリーに纏わりつくんだけど、浄化できたら面白い事に煙がアクセサリーから逃げるとか言ってたよな。


 ほんまかいなー。

 まぁ川嶋さんとの話のネタにもなるかもしれんから、やっておくとするか。

 だがー、しかしー、俺ってアクセサリーつけねーじゃん。

 つけねーどころか持ってなかったわ。ビックリしたわ、自分で!


 部屋を見回す、あ、そうだよ キーホルダーでいんじゃね?

 キーホルダーを鞄から外して、早速煙の中にくぐらせてみる。おー!キーホルダーに煙が集まってくる。

 あれ?煙がキーホルダーに行かなくなったんだが?


 一旦キーホルダを煙から外してみる。そしてもう一度煙の中にくぐらせる。


 が、先ほどとは違ってキーホルダーに煙が集まったかと思わせといて、キーホルダーから煙は離れていく……。


 じゃあ、このキーホルダーを煙の出ているところに動かせばどうなるんだ?


 おぉおースゲエェエー!煙がキーホルダーを避けてるかのように逃げてるわー。

 へー。


 俺はその後も楽しくて色々な物で試してみたんだが、まぁあれだよな、オカンから臭い臭い苦情が来たよな。


 いや、物が燃えているから臭いんじゃないんだぞ?いや、お香は確かに燃えているんだが、そのお香の匂いが臭い臭いうるせーんだよ。


 別にいーじゃねーかよな?

 まあオカンとしては俺の趣味よりも家の方が大切だろうから仕方ない、つったら仕方ねぇんだが。


 そして、その夜、早速浄化した効果が表れたと思ったね。


 バイト帰りに本屋、寄ったらアイドルの玖珂らむこちゃんの特典つき本が買えたんだ。しかもそれ残りの一冊だったんだぜ?


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