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ドロップド・ハンカチーフ  作者: 大和香織子
第二章 進展
35/149

2

俺は思うんだが、これってさ、これってさー勉強会と称して別名デートだよね、だよねだよね?

 つまり学校以外の場所で会うってわけじゃん?しかも二人でってわけさー。


 俺はバイトにいくなり早速店長に「すみません今週のシフトですが、土日出れなくなりました、すみません」とルンルンな気持ちで伝えたのだが……。


「関谷お前、土日は忙しいからせめて1週間前に言えっていっているだろう?」

「すみません、すみません、急用ができたもので」俺はかなり縮こまりながら謝る。

「まぁお前今まで休んだことないから、まぁ許してやろう。感謝しろよ?」

「はい、ありがとうございます」

「で?彼女とデートか」


ゴホゴホゴホッ……。

「おい、大丈夫か関谷」

「はい、すみませんデートではないような気がします」


「やっぱりな、この前店に来てた子だろう?」顔の彫りが濃い店長が笑顔で俺に聞いてくる。

「まあ、あの」俺はこういう質問は不得意だ!だれかマニュアルを用意してくれ!(例えば牛乳か?と聞かれたら牛のおっぱいです。というようなさ)


「まぁ無理に話さないでもいいけど、お前子供だけは作らんようにするんだぞ」


「……」

 俺は店長の言葉にますます言葉を失ってしまったのだが。 

 俺って結構純真なんだな。デレン。

 

 待ちに待った休日の朝、俺は朝からしっかりシャワーを浴びて歯磨きも5回はして、この日の為にどんな洋服で、何を着て行けばいいのか分からず悩んだ末、デパートまでアルバイトが休みの日にわざわざ足を運び、マネキンが着ている服一式を買った。


 デパートなんかで洋服なんて買うもんじゃないな、まぁアルバイトして稼いだ金を特に使わないでいるから金欠にはならないものの、次回はもう少し安いところで買おう。俺は心に決めたのだが。


 まぁそれを着て今日は川嶋さんと過ごそうってわけだ。

 俺は待ち合わせの時間より一時間も早くモールに到着し、本屋で本を読むことにした。

「恋愛バイブル100」という本を手に取り、中身を読む。ふむふむ、恋愛は駆け引きだと?好きすぎて追いかけるよりも、少し控えめでミステリアスがGOOD?

 ふむふむ、なるほど。


 駆け引きかー。それはあれだな。言葉で言うのは簡単でも、行動に移そうとなれば難しいよな。だって、駆け引きってなんだよ?それ、どうやってやるの?から入るんだからさ。駆け引きのやり方をまず書いてくれないと、

俺的には全然参考になんねー。


 チャラチャラチャラチャチャー。

 携帯の着信がなった。

 携帯をポケットからとりだす。


お、川嶋さんじゃねーかよ。(俺の心の中ワックワック、ドッキンドッキン笑)


「もしもし、川嶋さん?」

「もしもしー関谷君おはよう。あのね、今どこ?」

「本屋だけど?」

「もしかして、もうついてるの?」

「ちょっと欲しい本があってさー」


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