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ドロップド・ハンカチーフ  作者: 大和香織子
第二章 上進
127/149

11

「関谷君、バイク買ったんでしょ?乗り心地はどう?」国神さんが聞いてくる。

「マジで最高」

「毎日乗ってる?そーいえばバイトガッツリ始めてるからさ食べにおいでよ~」


「そ~いえば天津飯食いたいよな」

「マジ美味いからね、うちの店。今晩でもどう?」


「あ、いいね~じゃあバイト終わってから行くわ」

「バイト終わるの何時くらいになりそう?」


「今日は19時に終わるから、20時には行ける感じかな」

「りょうのかいか~い」


  天津飯とか食べるの久しぶりな気がする。オカンでも連れて行くか?でもオカンと二人で行ったらビックリするよな。そう言えば、天津飯と中華丼ってどう違うんだっけ?

 なるほど、卵が掛けてあるのが天津飯で、中華丼は野菜が掛けてあるやつな。やっぱここは天津飯だろ。中華丼は野菜ばっかな感じだし。

 

 家に帰り、カバンを置いて、バイクに跨るカッコイイ、俺様(ん?勘違い男だって?)

 しかし、思い出したさ。バイクから下りてオカンを呼ぶ。

 外から呼んだら目立ちすぎるので、中に入り「オカ~ン」と言うと「なに~」とエプロンで濡れた手を拭きながらオカンが玄関までやってきた。


「今日ご飯いらないから言っとこうと思って」

「あら、なんでよ?」


「学校の友達がバイトしているところに食いにいくから」

「まぁ、何を食べるのよ」


「天津飯と餃子と後ラーメンも食うつもり」

「それはいくらなんでも食べ過ぎじゃない?いいわねぇお母さんも連れてってよ」

「オカン運転して迎えに来て連れてってよ」

「あ~やっぱり遠慮しておくわね駐車場が狭いと無理だもの」


「そう言うだろうと思ってたよ、まっ行ってくるわ」

「気をつけて行きなさいよ」


 今度こそバイクに跨りエンジンを掛けて出発する。マフラーの音がカッコイイ。いや、ダラッグスターを運転する俺様がイケメン風でカッコイイ。

 イケメンじゃなくてイケメン風っていうところが誠実だろう?笑


 そしてバイト先に向かい二時間仕事をする。暑い真夏になりそうなだけあって扇風機の需要が高い。


 売れ行き絶好調で扇風機をお客さんの車まで運ぶ事も増えてきた。



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