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「え、まだ帰りたくないよ、ご飯でも食べに行こうよ」
「うん、食べたいものある?」そういいながらデレンとする俺。だってさ、まだ帰りたくないって、それって俺と一緒に居たいってことだろう?デレン。
「う~んイタリアンがいいかな~パスタがいいな」
「いいよ、じゃあそうしよう、どこのパスタにする?ポエム?」
「う~んっと、ここから10分位の所にあるツグミカフェとかどうかな?」
「え~っとどこだっけ?」
「ほら、ママさんの間でも評判っていう二階には子供が遊ぶ場所があるところ」
「へ~。俺知らないからさ川嶋さんについていくよ」
自転車で川嶋さんの後ろを追いかけながらツグミカフェへと向かった。へ~こんな裏道知らなかった。
大通りから一本中に入った所に、かなりオシャレな感じのビルが建っており、目の前には車が数台置けれる駐車場になっており、店内がガラス越しで丸見えになっていて、夕方6時でもすでに子供連れの人も多く、また友人同士、ママ友なのか?でも来ている人も多かった。
予約を取ってはいなかったが、席が一つだけ空いていて、これまた運がいい事にすぐにそこに座ることが出来た。
川嶋さんとこんな所で食事が出来るなんてMなんて幸せなんだろうか。
川嶋さんはアボカドのクリームパスタと言うのを注文して、俺はペペロンチーノを注文した。
「ねぇ関谷君国神さんと仲がいいよね?なんかあるの?」いきなりそんな事を訊かれてドキッとした。
「なんかって?」
「だって、私が見るたびに楽しそうに話してるんだもん、付き合ってるのかなとか思ってさ」
「まさか、付き合ってないよ。ただ隣の席なだけ」
「ほんとかな~?弁当の事もなんかやっぱ気になるしさ」
そういって川嶋さんはマンゴージュースを目の前まで持ってきてストローでゴクリと飲んだ。
「だから、誤解だって姉貴が最近料理とか作り出してさ、唐揚げなんかは焦げてるしさ」
「へ~そうなんだ、お姉さん結婚でもするの?」
「ナイナイナイ」そう言いながら顔の前で右手を左右にブンブンと振った。
「じゃあ彼氏さんにでもお弁当作ってあげたりしてるんじゃないかな?」
「彼氏?まさか!あんな魔女くさいやつに彼氏なんて出来るわけないって、あんなヤクザみたいに怖い女好きになってくれる心優しい男性なんているわけないって」
(な~んですって怒 亮介あんた私の目の前でその言葉もう一度いってみなby美しい姉 ででででで出たぁあ~ヒィーッ)




