表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Magicians Circle  作者: ransu521
体育祭編
97/309

昼飯休憩の時間だ

あの後、特に俺達の出番があったわけではなく。

これにて午前の競技は終了となり、昼休みとなった。

各自で昼食をとるようにと言われたので、俺はいつものメンバーと共に昼食をとっていた。

だが、今回は人数が約二名程増えている。


「空は葵が呼んだからいいとしても、どうしてお前らまで来てるんだ、優奈に刹那」

「私は優奈についてきただけよ。別にアンタ達と一緒に昼を食べにきたわけじゃないわ」

「それじゃあ……優奈?」


俺は優奈に話を聞いてみる。

すると優奈は、


「皆さんと一緒に昼食を取りたかったので、ここに来たんです」

「……なかなか嬉しいこと言ってくれるじゃないか!!」


うるさいぞ、晴信。

まぁ確かに嬉しいこと言ってくれたけどな。


「ま、食うなら部員揃って食いたいよな……空と大和と北条はそうじゃないけど」

「何よ。いたら文句ある?」

「空と大和に関しては文句なしだな」


北条に関して言えば……なんか微妙になってくるな。


「何よ。私に文句あるの?」

「強いて言うなら……周りにピンクの色が漂ってるわよ」


刹那がかなりいいところを突いてくる。

まぁ……北条の隣に大和がいるわけだから、仕方ないと言ってしまえばそれで片付いてしまうわけだが。


「んじゃま、そろそろ昼飯食べようぜ。俺、腹減ってきたしよ」

「だね。僕もちょうどお腹が空いてきたし、瞬一の言うことに賛成だよ」


俺の言葉に、大和が賛同する。

こうなってしまった以上、北条としてはこの掛け合いを終わらさないわけにはいかなくなる。

……単純なやつだな、北条は。


「折角皆さんのお弁当があるわけですから、食べ比べするのはどうですか?」


ここで空からそんな提案が出た。

弁当の食べ比べか……。


「それもいいかもな。これだけの人数がいるわけだし、弁当の中身とかも色んなのがあるかもしれないしな」

「私と優菜は二人共同じ弁当だけど?」

「空と葵だって同じだから安心しろ」


姉妹が二グループもあるのか。

まぁ、それはそれでよいとしよう。


「それじゃあ……」

「「「「「「「「「頂きます!!」」」」」」」」」


うひゃあ、結構な人数がいるものだな。

一緒に頂きますをすると、音量がでかくなるものな。


「……おお」


真っ先に開けられた一之瀬の弁当を見る。

普通に手の込んだ弁当であるように見える。

特に玉子焼きなんかはうまそうだ。

晴信のは相変わらずの冷凍食品のパレードで、大和のも結構うまそうだな。

野菜炒めが入っているけど、


「これ、大和の手作りか?」

「そうだけど……それがどうかした?」


……大和って料理も出来るんだ。

ちょっと意外な面を発見。

北条のは……うわっ!

およそ弁当とは呼べない程の輝きが!?

……完全に大和に食べさせる為に作ってきた感じの弁当だな。

一方で葵と空の方は、昨晩の残り物なのかもしれないが、弁当の中に肉じゃがが入っていた。

これも結構うまそうだな。

続いては優菜と刹那の弁当だが……この弁当のチャームポイントは、春巻きだろう。


「どれも食べごたえありそうなやつばかりだな」


それに比べて俺のと言ったら……玉子焼きとウインナー以外は全部冷凍食品だ。

朝起きてから時間がなかったから、そうなってしまったのだ。


「食べ過ぎにも気をつけようね。午後からの競技もあるわけですし」

「……お姉ちゃんの言う通りですね」


葵の言葉に、空が同意を見せる。

俺もその意見には賛成だ……しかも俺の場合はリレーという最大の問題を抱えているわけだし。


「……とりあえず、まずは玉子焼きから食べてみるか」


一之瀬の弁当から玉子焼きを掴んで、そのまま口に放り込む。

……こ、これは!?


「甘さの加減がうまく出来ていて、ふっくらとした焼き上がり……これは美味しいぞ!」

「美味でございまする~!!」


ちょうどその時。

優菜の弁当から春巻きを掴んだ晴信が、どこぞの大奥の三人衆的なキャラの物真似をしながら、そう言った。


「……滑ってるわよ、宮澤先輩」

「……いいんだ、もう俺は、いいんだ……」


あれ、ネタでやつてたのか。

だとしたら……ドンマイとしか言いようがないな。

こんな状態の晴信は放っておいて、俺達は昼食を食べることにした。

んで、この後は確か……中高合同の玉入れか。
















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ