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Magicians Circle  作者: ransu521
体育祭編
92/309

大波乱の障害物競走!!

『さぁやって参りました!注目度ナンバー2の競技、障害物競争!今回はスーパーマ○オをテーマにしてステージ製作したと言われていますが、そのギミックの脅威やいかに!?』


というわけで始まった障害物競走。

早くも波乱の予感しかしないわけなのだが。


『まずは網をくぐる!これは全然楽か……おっと!小野田選手がやけに手間取っている!!』


……網で手間取ってるとか、コイツ本当にヤル気あんのか?

思わずそう突っ込みたくなってしまったが、グッと我慢我慢。

……よ~く見たら、そのわけが分かったし。


「……顎が、網に絡まってやがる」


……小野田のネックである顎が。

網にかかって、抜け出せない……。

こうしているうちにも、大和達は第二ギミックに向かっている。

アホだろ、こいつ。


「うぉおおおおおおおおおおおおお!!」


気合でなんとか抜けた!?

やや遅れて小野田が第二ギミックに入る。

それは前後に移動する床だ。

みんなここで少し戸惑っている。


「よっほっ」


大和は涼しい顔でそれを飛び越えて、第三ギミックへ。

小野田もなんとかタイミングを見計らって、通過する。

……あ、一人落ちた。


『さぁさぁ続きましては崩れる床!駆け抜けないと落ちてしまうぞ!!』


実況の宮橋がそんなことを言ってくる。

しかしこの実況、かなりノリノリである。


「おっと!」


大和は……なんと床が崩れる前に渡れてる!?


「は、速い!?」


後ろを走る小野田は、驚きながら走る。

だが、その途中で。


「うわっと!!」


転んで落ちそうになった。

そのまま踏ん張って、落ちるのを防いだ。

……頑張るな、小野田。


『何とか参加者のほとんどがここまでこれました!約二名ほどの脱落者は出ましたが……』


すでに二名脱落してたのか。

けど逆に言えば、まだ二名しか脱落してないのか。


『続きましてはめちゃ高い壁です!!しかも掴むところなんてありません!!自力で登ってくださいね。ただし、三回チャレンジしてミスした場合はその場で終了ですので、お気をつけてくださいね』


三回ミスしたら終わりなのか。

まぁ……何回もミスしていいんじゃ、ずっと終わりそうにないからな。


「……はっ!」


……え?

大和は、地面を一回蹴って……そのまま登りきっただと!?

やべぇ……驚異的体力の持ち主だろ、アイツ。


「俺だって……出来る!!!」


大和が登り切ったのを見て、小野田の魂に火がついたらしい。

小野田の挑戦、一回目。


「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


頑張って登る小野田。

しかし、真ん中らへんで落ちて行った。

周りの奴は、すでにほとんどの奴が脱落している。

小野田の挑戦、二回目。


「……はっ!」


タンタンタンタン。

リズムよく駆け上がっていく小野田。

だが、もう少しと言う所で。

ズルッ。


「うわっと!」


ああ……足を滑らせて、今までの苦労が水の泡に……。

ガッ!


「……は?」

「……いやいや、これはないだろう、マジで」


晴信すらそんな反応を見せてしまった瞬間。

……網くぐりの時にあれほど邪魔だった顎が、ここに来て活躍したのだ。

壁の一番上の部分に、顎が引っかかったのだ。

……これ、人間業なのか?


「よっと」


その幸運を利用して、小野田はどうにか壁を登り切った。

……奇跡だ、小野田が登り切るなんて。

しかも、残っているのがコイツと大和だけだなんて。

そして、次のギミックはウンテイだ……。















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