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Magicians Circle  作者: ransu521
文化祭編
231/309

後夜祭

「はぁ~二日間お疲れ様」

「もうクタクタだよ……」

「劇があったり、部活の出し物があったり……充実した二日間ではあったね」

「はい……ですが疲れもしましたけど」

「俺はたっぷり拝めることが出来て楽しかったけどな!」

「……何でいるんだよ、晴信」


上から順番に、葵・織・大和・春香・晴信・俺の順番だ。

今俺達は、文化祭の後の後夜祭に出席している。

まぁ、これに出ない生徒はほとんどいないので、実質ほぼ全員がここにいることになるのだが。

場所は闘技場。

全員が集まるには、このくらい広い建物じゃないと入らなかったのだ。


「しかし、お前らのクラスがステージ発表で大賞を取るとはな」

「まぁな。そういうお前達こそ、審査員特別賞取ったじゃないか」

「だな……それくらいでも充分誇るべきことだと思うけどな」


俺達のクラスは、ステージ発表において審査員特別賞というなかなかの好成績だった。

……大賞作品がA組っていうのは少し悔しい所だけど。


「魔術格闘部の出し物も成功したわけだし……これでほとんどの問題が片付いたわけだ」

「まぁ、まだ他の問題が残ってるけどな」

「片付けのことだよね……ああ、面倒臭いなぁ」


葵がそうぼやいてしまうのも無理はない。

実際、俺達は自分のクラスの他にも、この闘技場の片付けもしないといけないわけだしな。

……はぁ、俺も面倒臭いと思うなぁ。


「細かいことは気にしない。だって、ここを借りる時に決めたことらしいじゃないか」

「……なんで大和が知ってるんだよ」

「春香から聞いたんだ。ついちょっと前にね」


なるほど……そういうことか。

何で知ってるのかと少し疑問に思っていたところだが、これで解決したぜ。


「あ、そろそろ花火が打ち上がるころじゃないかな?」

「そうだな。いよいよ、文化祭もクライマックスだ!」


代々、この文化祭は花火が打たれることで終わりが告げられる。

これは俺達が中学生の頃から変わっていない風習であり、今回も例外ではなかった。


『さぁいよいよ参りました!文化祭の終わりを告げる花火の打ち上げの瞬間!!ラスト十秒を皆さんと同時に数えたいと思います!!』


いよいよか……。

さて、俺も一緒に数えてやろうか。


「十!九!八!七!六!五!!」


後五秒近くで、文化祭は終わる。


「四!」


長かったな……二日間。


「三!!」


不思議と疲れていないけど……。


「二!!!」


なんだかとっても充実した二日間だった。


「一!!!!」


それももうすぐ終わる。

花火の打ち上げと共に、終わる。


「0!!!!!」


ドーンドーン!!

パンパンパンパン!!!!


花火が数発打ち上がり、ついに文化祭が終了した。

これで……次の文化祭は、後一年待たないといけないということになるな。


「それじゃあ……これから打ち上げパーティーにでも行こうぜ!」

「打ち上げって……何処に行くんだよ」

「葵ちゃんの家でいいんじゃないかな?」

「多分大丈夫だと思うよ!空も楽しみにしているだろうし」

「よし。なら幸太も連れてってやるか」















長かったわけだが、これにて文化祭は終了した。

明日からは、また勉強が始まるわけだけど……まぁいいだろう。

コイツらと一緒にいれば、なんとなく楽しくなりそうな気がするしな。

次は……確か全国魔術格闘大会だったっけかな。
















文化祭編はこれで終わりです。

次回からは魔術格闘大会編に参りたいと思います。

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