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Magicians Circle  作者: ransu521
文化祭編
217/309

待ち合わせ場所

校門前まで来てみたけど、アイミーはどこにいるんだ……?

……お、あれは……。


「おはようございます!シュンイチ!」

「あ、ああ……おはよう」


相変わらずの金色で長い髪が、若干の風によって揺れる。

その服装は……いつか見たことあるような、白を基本としたスカート型ワンピース。

純白を思わせるようなその服を着ているアイミーは、まるで綺麗な人形みたいだった。


「っと、俺の語彙能力では判別不能なくらいの綺麗さってことだな」


……そのくらい、アイミーは綺麗だった。

何と言うか、学生服である俺が引け目を感じてしまうくらいに。


「何かいいましたか?」


不思議そうに首をかしげる。

……やばい、そのしぐさは、来る!


「あ、ああ……綺麗だな、っと思って」

「き、綺麗、ですか?……ありがとうございます///」


アイミーは、俺の言葉を聞いて顔を赤くする。

……言った本人である俺も、顔を赤くしていた。

俺達の横をすぎ去っていく一般の方々が、


『おやまぁ、初々しいこと』

『あれ?あの女の人って、グレイブスタン公国の王女様じゃないかしら?』

『あの子……かなり狙い所がいいじゃない?』

『なかなか見どころあるじゃない。フリーだったら、お付き合いさせてもらおうかしら』


……以上、女子高生とその保護者の会話より。

もちろん、母親・女子高生という順番の会話だ。


「ま、まぁ、いつまでもここにいるのもどうかと思うし、そろそろ中に入ろうぜ」

「そうですね……では、ゆっくり中を回ってみたいです」

「ああ。今日はたくさん遊んで行けよ。ただでさえ騒がしい内の学校が、さらに騒がしくなってるわけだからよ」


うん、俺の言ってることは間違いじゃない。

だって、本当にそうなんだから。

ただでさえ騒がしい奴らと、俺はいつも会話をしたり、部活をしたりしている。

それが、文化祭ときたら……浮かれずにはいられないだろう。

そんな感じで俺達は校門から離れ、校舎の方を振り向く。

……下駄箱に続く道にも、出店が開かれているのが見える。

ああ、そう言えば部活での出店は、全部ここに開かれることとなってるんだったな。

魔術格闘部は、模擬戦闘を開くことになっているので、出店は出していないが。

……そう言えば、あれって何時からだっけか?


「……アイミー、実は俺、午前中しか一緒にいることが出来ないんだけど、それでもいいか?」

「そうなんですか?……構いませんよ。その代わり、シュンイチのお店を、後で拝見させてくださいね」

「そ、それって俺が仕事に入ってるときに来るってことか?」

「はい!」


ま、満面の笑みで言われてしまった。

……覚悟は決めよう、もとよりそのつもりだったのだから。

知り合いが働いている所を見たいのは、当り前のことだと、俺は思うから。

そんなわけで。


「まずは俺の部活の後輩がいる店に行くけど、いいか?」

「はい。シュンイチの後輩という人にも、興味がありますし」


アイミーの同意を得た所で、まずは一年生の教室へと向かう。

確か……優奈もクラス分け試験で上のクラスに上がることが出来たから、A組に行けばいいんだよな?

優奈と刹那は、二人ともA組のはずだから。













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