試験問題……なのか?
クラス分け試験。
それは学期毎に形式が大きく変わってくる。
今回は筆記の試験となっているのだが……その問題は、紙一枚で10問だ。
その内容は、毎回毎回違うが、基本的には、科目複合型だ。
数学・国語・英語・社会・理科、etc……。
まぁ、授業を聞いていれば解けないことはない問題が多く出てくるのだ。
「はじめ!」
「……よしっ」
さぁて、どんな内容のテストがあるのかね?
『第一問:2010年現在の内閣総理大臣の名前を答えよ』
「こんなの簡単じゃないか……鳩山幸雄っと」
まずは楽勝だな。
さて次は……。
『第二問:炎系魔術の弱点を三つ挙げよ』
「さすがは魔術を専攻とする学校なだけはあるな」
答えは、恐らく水系魔術に弱い、魔力の消費が極端に激しい、周りに被害が及ぶ可能性が高い、の三つだと思われる。
『第三問:四月に日本と同盟を結んだ国を答えよ』
「……」
これは……記憶に新しい、というか、答えられないといけない問題だよな。
最近俺が関わった問題でもあるもんな……答えは、グレイブスタン公国っと。
『第四問:NewスーパーマリオブラザーズWiiの現段階での売り上げを答えよ』
知るか!!
誰だよ、こんな問題通した奴は!
これは飛ばして第五問だ!
『第五問:円の円周率を小数点第6位まで答えよ』
以外に地味な問題だな……けど、結構難しくない?
確か……3,141592、で、合ってるんだよな?
……合ってる自信はないけど。
『第六問:キングダムハーツシリーズに登場するすべてのキャラの名前を答えよ』
だから誰だよ、こんな問題を通した奴は!
さっきのマリオの問題といい、確実に狙ってるだろ!
『第七問:あれは何でしょうか?』
あれってどれだよ!
もはや何でもありだな、おい!!
……とりあえず、あれだよって答えておこう。
『第八問:最近校長先生が何考えてるのか良く分からないと思う人、手を挙げて!』
問題ですらねぇ!
これは俺達に何を求めてるというんだ!
『第九問:バカテスに登場する主人公の総得点を答えよ』
知るかっての!
てか、これってライトノベルじゃね!?
持ってる奴でも、それ知ってるのか!?
……ていうか、問題の作成者って、実はオの字じゃね?
とりあえず……解なしと答えておこう。
『第十問:アイツは……シャララ』
……え、何?
新手のいじめですか、これは?
教師の職権乱用が招いた、謎の事態ですか?
これは……何をもって正解となるのかまったく予測がつかないんだけど。
「……以上でテストの問題は終わり、か」
さて、上九問の内にも、微妙な問題はいくつかあったが、まぁ許せる範囲だった。
しかし……最後のこれだけは、どうしても許す気が起きない。
……ていうか、本当にこれが試験問題なのか?
それすらも疑われるぞ。
「では、時間です」
って、早っ!?
もうテスト終了かよ……さすがはクラス分け試験。
わけわからなさと時間の早さなら天下一品だぜ。
最も、今回のテスト形式が筆記なのも手伝ってるがな……。
ともかく、テスト用紙が回収されるのを待つ、俺達。
そして、すべて回収し終えたところで、俺達の今日の試験は終了となった。
……本当に、こんなんでクラスが分かれてよいのだろうか?




