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Magicians Circle  作者: ransu521
修学旅行編
166/309

開幕、修学旅行!

夏休みというのは思っていた以上に楽なものだ。

宿題を済ませて、部活の為に学校に行ったりして。

後は、友人と何処かに出かけたりして。

そんな感じで、今年の夏休みを過ごしていた。

そして、今日、八月二十三日。

時間が一気に飛んだ感じもしなくもないが、ついに今日から……。


「待ちに待った修学旅行だぁあああああああああああああああああああああ!!」


……朝からテンション高いな、晴信の奴は。

まぁ、他の奴らも同様みたいだけど、いくら修学旅行当日だからって、どうして朝からそこまで盛り上がれるんだ?


「なぁ晴信。そのテンションを俺にも分けてくれよ。眠くて仕方ないんだからよ」

「何言ってんだよ瞬一!修学旅行前日は8時には寝なさいって決まりごとがあるだろ!」

「ねぇよ。ちなみに言うと、昨日寝たの12時近くだし」

「馬鹿野郎!」


突然晴信は叫び出した。

……いや、俺、何にも悪いことしてなくね?


「それじゃあ今日夜更かし出来ねぇだろうが!あの日に交わした、女子の部屋に侵入するって約束はどうしたんだよ!?」

「そんな約束してねぇよ!勝手に一人で行ってろ!!」


俺を変態にする気か!?

それはお前一人で十分だろうが!


「それ……いいね」

「は!?」


突然どこかから声がする。

見るとそこには……クラスメイトHの姿が。

メガネをかけていて……何だかいかにも地味な感じの少年だなぁ。

俺は彼のことを、『モヤシ』と呼ぶことにしよう……冗談だけど。


「おう、お前もノッてくれるのか?」

「いいとも!」

「んじゃあ早速、夜の為の打ち合わせを……」

「一辺、死んでみる?」


そう言って現れてきたのは、この学校の風紀委員の、二年S組の生徒である……クラスメイトR……。


「私には琉川飛鳥って名前があるんだから、その名前で呼びなさい!」

「へいへい」


じゃあ、クラスメイトR改め、琉川飛鳥が、晴信とクラスメイトHの背後からそう問いかける。

……なんか少しだけ怖いんだけど。


「「さ……サーセン」」


あまりの迫力に、二人は琉川に謝るほどだ。

……まぁ、背後からドスの効いた声を聞かされれば、そりゃあびっくりするって、普通。


「あ、アハハ……相変わらずだね、晴信は」

「だな。けど、逆にああじゃないと、晴信じゃない感じもする」


ちなみに、俺達は現在、学校に集合していた。

なぜなら、ここから観光バスが出発する為だ。


「う~ん……そろそろかな、バスが到着するの」

「そうね……(今日から大和君と旅行に……(●^o^●))」

「……駄目だな。アイツ、トリップ状態になってやがるぜ」


大地が、大和の隣にいる北条の姿を見ながら、そう呟く。

……でたよ、もうお馴染みの北条式顔文字感情表現法(最近つけた)。


「な、何というか、漢字が多いですね……」

「そうだなぁ。俺もつけてみて分かった……ていうか、安易に心の中を読まないでくれ、春香」

「い、いえ……口に出してましたよ?」


春香が俺にそう指摘する。

……またか、俺。

と、軽く自己険悪に陥っていたその時だった。


「うむ。全員揃ったな?」

「ん?」


前方より声がする。

見るとそこには、校長の姿があった。

……ああ、今日の修学旅行の引率教師一覧に、校長の名前が入ってたからな……当然か。


「それでは、各クラス毎にバスに乗るように」

「よっしゃ!いよいよ京都に出発だぜ!!」


本当にテンション高いな……晴信の奴。

とにかく俺達は、校長の指示のもと、それぞれのクラスに割り当てられたバスに乗り込むこととなった。
















今回の話より、いよいよ修学旅行編に行きたいと思います。

え?早い?

……サーセン(え?)。

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