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Magicians Circle  作者: ransu521
神山織編
149/309

帰って来たな……

「う……」


目が覚めた俺が最初に見た光景は、何時もの俺の部屋の天井であった。

つまり、俺は元の世界に帰って来たってことか……。

今、何時だ?


「午後四時三十五分……うん、遅刻以前に学校終わってるよな」


今日は学校に行かないで、このまま家にいるとするか……。

いち早くみんなに俺が帰って来たことを伝えたいけれど……全身に力が入らないのもあるから、今日は家の中で大人しくしているとするか。


「しかし思えば、色んなことがあったなぁ……」


二年生になってから、色んな奴に出会ったし、色んな場所に行った。

初めての海外旅行&城で寝泊まり。

極めつけの、世界移動。


「……いやいや、正直これはあり得ないことだらけだって」


……二年生になったからとかぶっちゃけ関係なくね?

もう俺現実離れの行動しかしてなくね?

誰だよ、俺をこんな目に遭わせたのは。


「なんというか……あの旗男じゃないけど、不幸だ……」


嫌になってくるよな……毎日こんな生活するの。

まぁ、退屈はしないけどよ、体もたないぜ……。

帰ってきて早々、大波乱の予感すらしてきたしな。


「……次はどんなことが起きるんだろうな」


少しだけ楽しみだけどよ……疲れるのだけはご勘弁だな。

ていうか、命に関わることだけは勘弁だ。


「神様がいるんだとしたら、絶対に恨んでやる」


神様にそう恨み言を呟きつつ、俺はとあることが気になって仕方がなかった。

それは……学校のことだ。

学校の方はどうなってるんだろうな……。


「ま、明日探ればいいだけの話だよな……てか、今日は何日だ?」


気になった俺は、時計で日にちも確認することにした。

モテラスの言葉通りだとしたら、今日は一ヶ月後の七月四日のはず。

ていうか、四日だとしたら……明日は来週期末試験じゃん。


「……七月四日。ハハ……やってくれるぜ、この野郎」


マジで一ヶ月経過してやがったし。

つまりは、来週期末試験じゃん。

その前に、この世界で俺、一ヶ月は行方不明だということになるじゃねえか。


「あ~あ。本当に俺、何て言えばいいんだ……?」


怒ってるだろうな……葵達。

なんて言ってやったらいいんだろうか……。

まぁ、理由は今回起きたことを話せばいいとして、後はフォローだよな?

……行き当たりばったりで考えればいいや。

今そんなことを考えても仕方がないよな。


「……明日は学校に行くとしよう。とりあえずさっきも考えた気もするけど、今日のところは寝るとするか」


俺はもう一度目を閉じて、眠りの世界に入ることにした。

さっきまで寝たからあまり眠れないかなと思ったけど……意外にも、すぐに眠れてしまった。















Side???


朝の話だった。

僕は、とある人物を探しに、この学校にやってきた。

その学校の名前は、雷山塚高等学校。

今日は学校に来てるのかな……?

たまに学校を休む癖があったからな……。


「……ちょうどいい所に、人がいた」


僕はその人物に向かって走っていき、


「すみません!」

「……ん?なんだい?」


好印象を与える男の人だった。

この人なら、何かを教えてくれるかも知れない。

そんなことを考えた僕は、


「あの……この人のこと、ご存知ですか?」


そう言いながら、僕はポケットの中から写真を取り出して、その人に見せた。

するとその人は、


「ああ……この人は、瞬一だね?君は、瞬一のことを探しているのかい?」


やっぱり!

この人は瞬一君のことを知ってるんだ!


「……けど、瞬一は今、行方不明になってるはずたけど」

「……え?」


瞬間。

僕の頭の中は、真っ白になった。
















2009年最後の投稿でした。

随分遅くなりましたが、それでは、よいお年を!!

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