表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Magicians Circle  作者: ransu521
サマラ編
130/309

彼らの境遇

「ふ~ん、瞬一って魔術が使えるんだ」

「まぁな。自慢になるけど、クラスはS組なんだぜ?」

「S組って……どのくらい?」

「その学年のトップクラスって所だ」

「「おお~!!」」


ただいま俺達三人は、自分の友達自慢とか、自分の利点自慢とか。

いろんな話をしながら進んでいた。

まぁしかし……俺が誇れることって言ったら、これくらいしかないんだよな。


「ところでよ、瞬一はどんな魔術が使えるんだ?」


将吾が興味ありげにそんなことを尋ねてくる。

どんな魔術が使える、か……。


「属性で言うなら、雷属性が得意だな。後、刀を出して戦ったりすることもある」

「おお……俺と似てるじゃねぇか」

「お前も、雷魔術とか使えるのか?」

「まぁな。ちょっと魔術とは違うんだけど……とにかく、刀使って戦うのが、俺のスタイルだ」

「へぇ~」


やはり、腰にぶら下げている刀で戦うのが、将吾の戦闘スタイルなのか……。

この世界での問題が解決したら、一手決闘を申し込むのもありかも知れないな。


「麻美は?お前はどんな武器持ってるんだ?」

「私?私はこの銃だよ」


そう言って麻美は、どこかから銃を二丁取り出してきた。

……ああ、さっきの銃声は、この銃からだったのか。


「んじゃ、お前は銃の扱いには慣れてるってことか」

「まぁそうだけど……この銃は、ただの銃じゃないんだよ」

「ただの銃じゃない?」


見た目普通の銃に見えるけど……。

まさか、双剣に変化したり、弓に変わったりなんかするのか!?


「この銃は『アンブルデニィ』って言って、私の世界だと……宝具を打ち消すことが出来る銃なんだよ

「宝具って、何だ?」


将吾がその部分について尋ねた。

麻美は答える。


「宝具っていうのは、私達の世界で言えば……簡単に言ってしまえば、武器だよ」

「武器ねぇ……」


まぁ、細かい説明聞いてると日が暮れそうだから。

とりあえずそれで納得することにしよう。


「ちなみに、麻美はどんなことをしてるんだ?」

「え?」

「その銃持ってるってことは、結構危ない所にいるってことだろ?」


普通の高校生なのだとしたら、銃なんか持つ必要ないものな。

ということは、それなりの理由があって銃を持っているということになるだろう。


「……色々あって、私は悪を討つ存在になったんだ。世界のバランスを整える……そんな存在に」

「……そっか」


あまり話したくない過去のようだから、これ以上の詮索はやめておいた方がいいな。

今後も、このことには触れないようにするか。


「それで?将吾はどんなことしてるんだ?」

「俺か?」


俺はそこで、将吾に話を振ることにした。

将吾は、若干戸惑いながらも答えた。


「俺はさっきも行ったけど、一度交通事故で死んでから、別の世界に来ていたんだ。そこの世界で、何故だから知らないけど不思議な力手に入れて、今じゃ魔物とかを倒したりする依頼をこなしながら生活してる」

「へぇ……ん?お前の世界には魔物がいるのか?」

「ああ。結構可愛い物から、本格的に怖いものまでな」


ふぅ~ん。

魔物っていうのは、俺達の世界にだけいるものだと思ってた。

それは違ってたんだな……。


「さて、お次は瞬一の番……と行きたいところだったけど」

「いつの間にか、お城についたみたいだね」


二人が言うとおり。

いつの間にか俺達は、城の目の前まで来ていた。

……これが城か。

赤い屋根に、白い全身。

とにかく、でかい。

グレイブスタン公国に行った時もそうだったが、城ってのはやっぱりでかいな。


「んじゃ、中に入るか」

「だね」


将吾の言葉に頷く麻美。

最初に将吾がその城に向かって歩いていく。

その後ろを、麻美・俺の順番でついていった。
















祝!PVアクセス360000達成

祝!ユニークアクセス25000達成!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ