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Magicians Circle  作者: ransu521
体育祭編
102/309

閉幕式

『ではこれより、閉幕式を開始します!』


三年生のリレーは青組が一位をとった。

そして、その三年生のクラス対抗リレーが終わったことにより、本日の体育祭は無事に閉幕したのだ。

いやぁ、思えば結構長い一日だったな。


「なぁ、どこの組が優勝したと思う?」

「さぁな……出来ればうちが優勝しててほしいけど」


晴信に聞かれて、俺はそう答える。

あそこまで頑張ったんだ。

これで赤組が優勝してなかったら、軽く泣けるかもしれない。


『まずは校長先生からのお話です。石塚校長先生、よろしくお願いします』


最初に校長の話か。

……やっぱり発表は最後ってことか。


『みんな、本日はご苦労様。全力を出して本日は挑んだと思うが、それも終わった。後は結果を待つのみ。だが、今日の経験は、いずれまたどこかで生きるだろうと思う。だから、これからもこの日のことを忘れぬよう、記憶の片隅にとっておくといいだろう。以上で、私からの話は終わりにする』

『一同、礼!』


実況の言葉に合わせて、俺達も礼をする。

……何というか、校長らしいまとめ方……なのかね。


『では次に、成績発表です』

「よっしゃきたぁあああああああああああ!!」

「漲ってきましたぞぉおおおおおおおおおおおおおお!!」


漲ってきたとか叫んでるやつもいるけど、体育祭が終わってから力が漲ってくるなんて、おかしな話だろ。


「赤組は優勝出来るかな……」

「あれだけ俺達は頑張ったんだ。さっきも言ってたけど、後は結果が示してくれるよ」

「……そうですね」


葵の言葉に俺がそう答えると、何故か一之瀬が反応する。

……まぁ、結果が気になるのは俺もなんだけどな。


『まずは個人賞から発表いたします!本日の努力賞は……佐々木啓介君です!!』

「へ?俺!?」


どこかからそんな声が聞こえる。

ああ……佐々木がかなり驚いているみたいだな。


『続きまして……ハプニング大賞は』


ハプニング大賞とか……T○Sかよ!!

……テイルズの方じゃねぇぞ。


『小野田光平君です!!障害物競争での床からの転落が、受賞に至りました!』

「大賞もらってるのに、全然嬉しくないのは何故だろう!?」


……ハプニングだからな。

大賞は大賞でも、マイナスイメージしか与えないもんな。


『続きましては、可愛かったで賞です……植野優奈さんです!!』

「え?私ですか?」


……これに関しては、何が判定基準なのかまったくもって分からんな。


『最後に、色別のランキングです!』


来た。

実況からその言葉が発せられると、先ほどまでざわついていた周りが、一気に静かになる。

……気にしてる人、多いみたいだな。


『まずは四位……黄色組です!』


四位は黄色組か……優奈のいる色だな。

黄色組からの、落胆の声が聞こえてくる……てか、空気重っ!?


『三位は……青組です』

「嘘!?」


安堵のため息と同時に、刹那の叫び声が聞こえる。

……優勝したかったんだな、きっと。


『さて……残るは一位と二位ということで、一位を発表してしまいましょう!』


ここまで赤組の名前は出ていない。

すなわち、一位か二位のどちらかに、赤の名前があるということだ。

……上か下か。


『それでは発表します。総合優勝は……』


バラエティとかでよく流れるドラムロールが流れる。

……場が一気に緊張感に包まれる。

特に、赤と緑の間では、それが大きなものとなっていた。















『総合優勝は……赤組です!!』
















次回で、体育祭編は終わりです。


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