等身大の
2018/03/18
年相応に 見られたい
それは 難しいのだと知った
よく知らない人には 上だと思われ
よく知る人には 子供と言われる
何が 年相応なのか
わからないなりに 周りを見て
試行錯誤も 意味がないのに
ひとり寂しく 背伸びする
考えを述べれば 首をひねられ
想いを語れば 熱いと言われ
ただ普通に話せば 内容が難しいようで
噛み砕ききれず 呆れられた
思考論理が 周囲とズレて
日々生きる中で 違和感ばかり
馬が合う人の 数なんて
片手の指で 事足りる
ただの 自発的なボランティア
相手が 先生だというだけで
いい子ごっこと 笑われて
悪いことだと 『自覚』した
この手で 遂げたいと思うこと
自ら 行いたいと思うこと
すべて すべてに 疑問を懐き
動くことが 怖くなった
自らの言動に 失望し
誇りも 意志も 自ら砕いた
我慢に 我慢を積み重ね
そのまま 幾月経っただろう
ある日 殻が割れた
偽ることは 無意味だと悟った
何も 生み出さないと思った
本心でないと 意味がなかった
何事も 意志が伴ってこそだと知った
だから それが可能なら
何ひとつ 着飾ることのない
等身大の 僕で居たい
仮面もつけず、着飾りもせず、ただそのままの姿で生きたい。




