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【機体イラストあり!】機導大戰ライデンシャフト~転生したら最弱少年で絶望したけど巨大ロボットのパイロットとしては最強みたいです~  作者: nicobear
異世界で巨大ロボットに乗ることになりました(パイロットとしての目覚め)編
28/123

やればできる!?1

挿絵(By みてみん)





 ───フィレリア王国・レイクロッサ近郊・シャペル村───

 

 シャペル村近郊、

 夕日に染まる村はずれの森。


 森では、

 帝国軍ライデンシャフト≪ガタカⅡ≫と、

 王国軍ライデンシャフト≪ブルージュ・ツヴァイ≫による、  

 激しい戦闘がおこなわれていた。



 ”()()()()()()()”、

 王国軍ライデンシャフト・ブルージュ・ZWEI(ツヴァイ)

 めがけ、”帝国軍ライデンシャフト・ガタカⅡ”が、

 襲い掛かってくる!!


「うわわわっ、リゼルー!

 こっち来たぞー!!」


 ”()()()()()()()()()”は、

 大量の土煙を巻きあげ、

 オレたちに迫る。


挿絵(By みてみん)


<タツヤ!シールド!!>


 オレは機体を素早く操作し、

 シールドを構えた。


ガキィィィン!!!


 オレたちは、

 ガタカⅡが繰り出す斬撃を、

 左腕に装備されたシールドを使い、

 ぎりぎりで受け止める。


「うぅっ…!」


<ナイス防御!!>


 敵ガタカⅡは、動きを止めず、

 何度も斬り込んでくる。


ガキィン!!ガキィン!!ガガキィィン!!


 オレたちは、

 ガタカⅡの猛攻に対し、

 防戦一方だ。


「リ、リゼルくん!!

 このままじゃ……

 オレたちやられちゃうんですけど…!!」


<タツヤ焦んないで!!

 反撃のチャンスを待たなきゃ!!>


────────────────────────────


 ガタカⅡの女性パイロット、

 ビシス・レインは、

 しぶとく食い下がる相手に、

 苛立ちを隠せないでいる。


「往生際が悪い!!

 いいかげんくたばれー!!」


 ガタカⅡは大剣を大きく振りかぶり、

 渾身の一撃を放つ。


────────────────────────────

 

 オレは再びシールドを構えた。


ジュウウギャアアン!!!!


 さっきまでとは違う、

 嫌な音と衝撃が走る。


「あ”───!!」


 モニター越しに見るシールドは、

 ガタカⅡの強烈な一撃で大破している。


「や、やばいって!!!」


<タツヤ!!!一時退避!!

 右ペダル全開思いっきり踏み込んでーっ!!>


 オレは、言われた通り、

 足元にある右ラダーペダルを、

 全力で踏み込む。


 ブルージュ・ZWEI(ツヴァイ)

 メインバーニアスラスターは、

 爆炎を吹き上げ、

 機体は急上昇する。


「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」


 コックピットが激しく揺れ、

 ものすごいGが身体にかかる。

 

「うぅぅぅぅぅぅぅ!!!」


<……えっ…!?

 ルーンリアクターの出力が…!?

 …振り…切れてる…。>


 オレたちは、あっという間に、

 かなりの高度に到達した。



────────────────────────────


 とどめの一撃を狙っていた、

 ビシス・レインは、


「な、何!!!?

 ここで…、エネルギー消費の激しい、

 急飛翔だと…。」


 ≪ツヴァイ≫の予測不能な行動に、

 戸惑いを隠せななかった。


────────────────────────────


「うぅぅ…、うぅぅ…。」


 オレたちの機体はさらに上昇し、

 高度を上げ続ける


「ちょ、ちょっとこれ…、

 どこまで上がるんだよ!」


ビ──────!!! ビ──────!!! ビ──────!!!


 こんどは、不快な警報音が、

 コックピットに鳴り響く


<タツヤ──────!!

 高度警報が鳴ってる!!


 ペダルから足離して!!>


「えっ!!

 足…、離すの!?

 あっ…、はい。」


 オレはリゼルに言われた通り、

 ペダルから足を離す。


 すると、足を離した途端、

 機体はもの凄いスピードで落下する。


「うわっ──────!!

 足離してって…!!

 これ、ただ落ちてるじゃん!!」


<もぉ、そんなに心配しなくても、

 大丈夫だって。


 推進力を失ったら、

 もちろん機体は落っこちるよ。


 落ちる…!?


 ……そうだ!!


 チャンスだよタツヤ!!!>


「この状況のどこがチャンスなんだよ!!」


<このまま敵に攻撃するんだ!!>


「こ、攻撃!?

 そんな、急に言うなよ…」


<そうと決まれば、

 まずは、機首を下げて!!


 それが出来たら、

 変成螺旋(らせん)降下開始!!


 最終角度に注意して、

 敵に突っ込むよ!!!>


「ええ──────っ!?

 つ、突っ込む──────!?


 くっそ──────!!!


 よ、よくわかんないけど、

 言われたとおり、

 やればいいんだろ!!」


 オレは、なんとか機体を操り、

 機首を下げる。



<タツヤ!!敵機に照準合わせて!!>


「もぅ、忙しいな────。」


<照準合わせたら、

 もう一度ペダルを全力で踏み込んで!!>


「おおお…!!

 行っけ───────!!!」


 ブルージュ・ZWEI(ツヴァイ)は、

 メインバーニアからの出力を加え、

 スピードを増す。


 そして、大小異なる螺旋をえがきながら、

 敵めがけ急降下する、


ギュオオオオオ!!!!


「わわわ!!リゼルくん!!

 敵さん、

 剣構えて、待ち構えてるんですけど!!」


<まだまだ、もう少し、もう少し…。>


「や、やられる──────!!!」


「タツヤ!!今だ!!!


 引いて─────!!!>


「うわぁぁぁ─────っ!!」


 オレは、全力で操縦桿を引いた。


 オレたちの機体は、

 待ち構える敵の剣を、

 ムーンサルトのような動作でかわし、

 タイミングをはずす。


 そして、そのまま回転しながら、

 敵ガタカⅡへ蹴りをいれた。 


ガギィンンン!!!








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― 新着の感想 ―
シールド破壊からの急上昇→螺旋降下コンボ、テンポ良くてアニメ見てるみたいでした! 主人公の「やればできる!?」のノリも好きです♪
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