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異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?  作者: お子様
第3章 快適生活へ向けて頑張ろう!
87/201

087 1号2号

こんな時間ですが、本日は2話投稿します。

まず1話目です。

サインした翌日の朝。

俺の家の前でベルドさんが既に待っていた。


「早いですね」

「そうか? 冒険者なら遅いくらいだぞ」


そうなのか?


「ところで馬は?」

「お前の事だ。何らかの動物を出して、それに乗っていくつもりだろ?」

「そうですけど?」

「馬だとついて行けなくなる可能性もあるからな。俺も乗せてくれ」

「良いですけど……別料金ですよ?」

「そのつもりだ。1日100トルでどうだ?」

「OKです」


具現化した動物に乗せるだけで1日100トル。

……これで商売出来るのではないだろうか?

俺が居ない所で、乗っている人の言う事を聞くか判らないから保留だな。


俺はサイを2頭具現化する。

勿論手綱っぽい物を装備した状態で。


「そっちに乗って下さい」

「ああ、判った」

「落ちないように、それを持っててくださいね?」

「制御はどうするんだ?」

「口頭で大丈夫です」

「そ、そうか」


聞かない、もしくは理解出来ないと思ってるのだろうか?

大事なお客さんだ。不安は取り除いてあげよう。


「試しに何か言ってみてください」

「お、おう、判った。じゃ、じゃあ、乗るから低くなってくれないか?」


ベルドさんが乗るサイは、それを聞いて座り込んだ。


「すごいな……。こいつの名前は?」

「サイです」

「お前が乗るのは?」

「? サイです」


違うように見えるのか?

もしかしてアフリカゾウとインドゾウのような違いがあるのか?

描いた俺が分からないなにかが?

こういうのは重要だからね。

昔ゾウを描いた時にアフリカゾウとインドゾウの違いを指摘されたからな。大事。


「そうじゃねぇよ! お前がキョウヤと言うように名前があるのか、と聞いてるんだ!」

「あっ、そういう事ですか。う~ん…………無いですけど、あった方が良いって事ですよね?

 じゃあニゴウで」

「……ニゴウ。……意味は?」

「2号ですよ」


俺のが1号。

力の1号、技の2号ってね。なんだったかな? 何かで聞いた気がするんだが。


「もうちょっとまともな名前をつけろ!」

「え~、重要ですか?」

「見ろ! 悲しそうな顔してるじゃねぇか!」


くっ! こいつらめ。

ベルドさんにも判るような顔しやがって!

あっ! 泣き真似まで始めやがった!

サイは前足で涙を拭わないだろ!


「判りましたよ! じゃあ………………ハヤトで」

「ハヤトね。お前のは?」

「タケシです」

「……まぁそれなら良いか」


ふう。理解してもらえたようだ。

確か2号ってハヤトだったと思うんだよな。

1号がタケシってのは覚えてたけど。


「理解出来たら行きますね? 慣れるまではゆっくり行きますんで」

「頼んだ」

「…………」

「どうした? 出発しないのか?」

「いや、方向とか聞いてなかったので。先導をお願いします」

「……依頼受ける時に聞けよ。こっちだ」


ベルドさんについて行く。

北に進むのね。

お願いしまーす。



昼まではサイに歩いてもらった。さすがにいきなり走るのは危険だからね。

昼飯を食べながら、慣れたか聞く。

大丈夫なようだ。


ちなみに昼飯も俺に頼ってきた。

というか、何から何まで俺頼りらしい。

金で解決するつもりらしい。

別に構わないけど、先に言って欲しかった。

どうりで荷物が少ないはずだ。


「そこまで俺に依存して良いんですか?」

「大量の荷物を持ってきて邪魔する方が問題だと考えた」

「その荷物も預かる事が出来ましたけど?」

「預けてお前と離れたらどうするんだ? そうなったら依存してても同じだろ?

 準備する時間を金で買ってると思ってくれ」


まぁ確かに。

色々準備するにも時間がかかる。

道中に「あっ! アレ忘れた!」って事もある。

それなら最初から持ってる人頼りの方が楽。

それに買い揃えるにしても結局お金は必要だからね。



飯も食ったので出発する。

今度は少し速度をあげた。

体感だけど、原付バイクくらいの速度にはなったかな?

馬よりは遅いが、馬車よりは速い。

馬車も基本的には走らせないらしいし。

この調子なら5日もかからずに到着するだろう。


夕方になったので、キャンプをする事に。


「街か村まで行かないのか?」

「行っても不審者扱いされるので」

「俺が居るから大丈夫だがな」


いや、全身隠してるヤツと顔に入れ墨のあるハゲマッチョのコンビだよ?!

不審者度200%だろ!

俺が50%でベルドさんが150%ね。


「食料が足りなくなったら寄りますよ」

「夜間の安全面は?」

「大丈夫です。檻があります」

「檻って何だよ!」

「安全でしょ? 勿論、中にはテントを張りますよ?」

「……普通は焚き火をして雑魚寝して、交代で夜通し見張るモノだがなぁ」

「見張りは具現化で出しますんで」

「……そりゃ野宿するって言うのも判るわ」


理解してもらえてなによりだ。


檻を出して、中にテントを張る。

さすがに同じテント内で寝るのは嫌なので、テントの中には俺だけ。

ベルドさんは檻の中だがテント外。屋根もあるし安全だし文句は無いようだ。

見張りはいつものようにサルを具現化。


ついでに外にゴリラを2頭ほど具現化して、1頭は外部の見張りをしてもらう。

もう1頭は周囲に居るモンスターや獣を狩ってもらう。ついでにヒマなら採取も。



翌朝。


ベルドさんから2つ苦情が出た。

1つは寝床。さすがに板の上に直接寝るのは体が痛かった模様。

途中で寝具を買いたいとの事。

外で雑魚寝よりも楽でしょと言ったら、あれは何時でも飛び起きれるように浅く寝る為だとか。

だから安全ならちゃんと寝たいとの事。


もう1つは外のゴリラ。

見張りのゴリラと交代交代で狩りをしたらしい。

檻の外にはモンスターや獣の死体が。

起きてそれを見てビックリしたそうだ。


はいはい、片付けますよ。

俺も死体が視界に入る状態で朝飯食いたくないからね。


俺達は、とりあえず近くの街へ向かう事となった。

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