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異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?  作者: お子様
第2章 チートになれたので自重しません
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052 離婚の原因みたいな事を言うな!

横の人と皇帝はヒソヒソ話を始めた。

聞かれちゃマズいと気付いたのだろう。


「私はこの国の宰相、ベドンナ。

 皇帝陛下は暴れた事を不問にしてやると温情を与えられた。感謝しろ」

「襲われたから対処しただけなんですけどね」

「さて、皇帝陛下は貴様の武勇を買っておいでだ」

「あの~、俺の言葉って聞こえてます?」

「我が国に仕えるが良いと仰られている」


あっ、聞いてないフリをするのね。

ツッコまれると困るのか。



「報酬は思いのままだ」

「仕える気は無いんで」

「そうだろうそうだろう……はぁ?! 断るだと?!」

「そりゃ断りますよ。受ける理由が無い」

「普通受けるだろ! 栄光と名誉だぞ! 金も女も自由だぞ!」

「栄光や名誉なんてあっても不便なだけだし、お金は自分で稼ぐし。

 栄光や名誉やお金で寄ってくる女なんかイヤです。要りません」

「信じられん……」

「価値観の違いってヤツですね」

「離婚の原因みたいな事を言うな!」


宰相さん、ツッコミ気質ですね。

上手い例えを出してくる。


丁度国のトップが居る事だし、ちょっと交渉しよう。


「良い事を考えました。

 俺はこの国に住みます。帝都の外に家を建てるので許可下さい。

 中に作ると何かあった時に困るでしょ?」

「……こちらにメリットが無い」

「自分で言うのもアレですけど、強者が居る国って強みになりますよね?

 それに手に入れた物はこの国で販売されるので、国庫が潤いますよ?」

「むむっ」

「強者ってだけで襲われる可能性があるので、帝都の外にしました。

 意味わかりますよね? この国も手を出すなって事ですよ?」

「ふ~む」


宰相さんが考えている。

メリットとデメリットを天秤にかけているのだろう。

国は俺を無視してれば良いだけなので、損は無いと思うんだけどな。


「許可出来ぬ」


俺と宰相さんを無視して、皇帝が発した声が響く。


「お前は我の下につくのだ。跪け。頭を垂れろ」


……皇帝ってバカなのかな?

それとも、ここからまだ逆転出来る策でもあるのか?

もしかして、俺の足元には落とし穴が?!

ここ外だけど。いや、逆転の手としてありがちじゃない?


「断る」

「ならば死ね」


どこまでも強気だな。

やはり何か策があると考えて良いだろう。

四天王の1人のような人が遠くから狙ってるのかも。


「やれ」


皇帝の命令で兵が襲いかかってくる。

クマとの戦闘が始まった。


さすがに人数が多いので、クマも俺の守りを諦めて敵を減らす方向にチェンジした。

なので、俺にもたまに攻撃が来る。

まぁ、立ってるだけだしね。躱すほどの身体能力も無いし、見てから避けるなんて事も出来ないし。

少しは抵抗しようと蹴ったりしてるけど、全然ダメージを与えてない気がする。


情けないけど、クマに任せよう。

それが一番確実だ。


30分くらいかかったけど、クマの力で兵は全滅した。

そのクマ達は、今は宰相さんと皇帝を取り囲んでる。

そして手を繋ぎ、かごめかごめのようなステップを踏んでいる。

どこからそんな知識を入手してるのだろう?

リアルクマだから、非常に怖いよ?


この皇帝には今の内に教えておかないとダメな気がするので、脅しに行く事にした。

まぁ既にクマが脅してるけど。


俺は懐からナイフを取り出して、囲みの中に入り、皇帝にナイフを向ける。


「さて、まだ俺を殺すつもりなのかな?」

「当たり前だ。皇帝に逆らう者には死を」

「こんな状況で、よく言えるな」

「お前の従えるクマは確かに強い。だがお前はどうかな?

 これから先、安心して暮らせると思うなよ? 何時暗殺者が来るか分からないぞ?

 この国で売買も出来なくなると思え。 親しい人間も死んで行くかもな」

「この状況だと、その前にお前が死ぬと思うけど?」

「我を殺せば、我の子供が意思を継ぐ。それともお前は皇帝の一族を皆殺しにするか?」


すげー強気だなぁ。

これくらいじゃなければ、国家間の外交とか出来ないのかもね。

しかし、どうしようかなぁ?


一番手っ取り早いのは、具現化を使って洗脳する事だ。

ただ、ここまで害意を持ってる者を洗脳出来るのか疑問。

出来たとしても、解けた時にボブのように親しいままになるのかも不明。


う~ん……作戦を変えるかなぁ。

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