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異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?  作者: お子様
第1章 早くチートになりた~い
25/201

025 主人公に都合の良い特典がある世界?

本日2話目です。

ビーゼルさんの怪我は思った以上に悪かったようで、あれから5日が経過した。

お陰で裁縫も一通り習えたし、合羽も完成した。


ついでに薄手の手袋も購入してある。



今日は久々の絵描き仕事で、装備のお披露目でもある。


早速朝から装備して集合場所に行くと、エイさんからは疑問の声が。

ビーゼルさんからは、勿論ウサギを出せとの声が。


「……なぁ、誰かを暗殺でもすんのか?」

「しませんよ。これ、完璧な防具なんですって」

「ただの安物のコートに見えるが?」

「まぁ、元は安物のコートでしたからね」


俺の懐事情からすると、決して安物では無かったんだけど。


ビーゼルさんはウサギに夢中なので、歩きながら装備の説明をする。


「これ、俺専用なんですけど、完全防御なんですよ」

「……は? こんなペラペラなのが?」

「そうです」


俺が合羽と手袋に付けた注釈はこれ!



----------------------------------------------------------------


『完全防御』『汚れない』『網目より小さい物は貫通する』


----------------------------------------------------------------



何で弱点まで書いたかと言うと、書かないと光って消されたからだ。


刺繍の著作権マークには『完全防御』が適用されないので、裏地につけてある。

服と擦れて切れる可能性があるので、毎日チェックすると誓っている。


その他にも『疲れない』とか『筋力増加』とか書いたけど、これらも消された。

推測だけど、100ポイントあるとして、『完全防御』に99ポイントくらい取られてるのではないだろうか?

『疲れない』とか『筋力増加』が10ポイントなら取得出来ない。

『汚れない』だけが1ポイントでギリセーフだったと思う。


『完全防御』だけで、十分チートだけどな。


網目は5mm角くらいなので、針とかなら通り抜ける。

後、毒ガスとかにも意味が無い。

しかしこれは逆に言えば、空気も遮断する可能性があったので、しょうがなかった。


ちなみに、ちゃんと最悪は想定して対策済みである。

内側の腰の所にポーション入りの革袋を装備して、そこから管を口元まで伸ばしてあるのだ。

このポーション入り革袋は具現化で作成した。

ポーションの効能は『毒消し』『頭部限定で即治療』となっている。

頭部限定ってしなきゃ発現しなかった。神様(?)はお見通しのようだ。


手袋は、装備してから気付いた。

手だけ丸見えな事に。

実験として、服を着た状態で手をトゲのある植物に当てたら刺さった。服は引っかかる事も無かったのに。

なので慌てて購入したのだ。



やっとだ。やっと手に入れる事が出来た!

これで自由に出来る!


いやね、ラノベ情報だとね、主人公に都合の良い特典が世界にあるじゃん。

「冒険者は戦争免除」「そもそも戦争してない」「貴族が優しい」「王族も優しい」

「ドラゴンとか居る世界なのに街とかを襲ってこない」

俺、こんなの信じてないんだ。


世界観が中世ヨーロッパじゃん? その頃の貴族って、横柄だよ?

戦争となれば平民なんて徴兵されるよ? 逆らえば死罪だよ?

魔女狩りとか普通にやってたんだよ? まぁこれは中世だったか覚えてないけど。


そんな時代……かどうかは別として、具現化なんてチートな能力使って活躍してみ?

魔女狩りに会うか、徴兵されるか、国にこき使われるか、隷属されるか。

碌な事にならないよね?


だからラノベの主人公とかは自重しようとするんだけど、自重するなら生活レベルも自重しなきゃバレる。

俺は生活レベルを現代とまでは言わないけど、近い感じにはしたい。

だから自重なんかしない。貴族や国からの命令も断る!


この相反する行為を可能にするのが『完全防御』。

何されても無視してりゃ良いもん。怒って「殺してしまえ!」とか言われても問題無し。

完璧だろっ! ふははははは!



「なぁ、本当に完全に防御するのか?」

「そうですよ~」

「攻撃してみても良いか?」

「……はい」


エイさんが野獣みたいな目になってるのを見て、現実に戻った。

そして恐ろしい提案をされた。

大丈夫なはずだけど、恐怖はある。

しまったな。『恐怖耐性』も付けておけば良かった。


エイさんが思い切り横薙ぎに切りつけてくる。

その剣は俺の体に当たると、表面を滑っていった。

ふう、大丈夫だったぜ。


それを見たエイさんは剣を腰に仕舞い、タックルしてきた。

そして俺は押し倒された。


「ふ~ん、勢いは殺せないのか」


俺も初めて知ったよ!

耐えられるように筋力を付ける必要があるわ……。

ここまでが第1章になります。

明日から第2章が始まります。

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