第39問 「ちょっとしたクイズ」その20・解答
まずは、問題のおさらいから。
* * *
ある学校の生徒119人を、A組・B組・C組の3つのチームに分けて同じテストを行いました。
すると、A組の平均点は全体平均より4点低く、B組の平均点は全体平均より4点高く、C組の平均点は全体平均より1点高くなりました。
また、B組の平均点は「B組とC組の2クラス平均」より1.2点高く、C組の平均点は「B組とC組の2クラス平均」より1.8点低いです。
①A組・B組・C組の人数はそれぞれ何人でしょう?
②「A組とC組の2クラス平均」と「B組とC組の2クラス平均」の差は何点でしょう? ただし、仮分数で答えなさい。
* * *
まず、A組・B組・C組と全体平均の関係を図に表すと、次のようになります。
ここでは、
「黄色の長方形の面積」=「緑色の長方形の面積」+「赤色の長方形の面積」
が成り立ちます。
よってこれら3つの長方形を取り出して並べて見ると、次の図のようになります。
「紫色の長方形の面積」と「赤色の長方形の面積」は等しくなりますから、縦の長さの比が「4:1」なので、横の長さの比は「1:4」。
よって
(A組の人数)=(B組の人数)+(C組の人数の1/4)
が成り立ちます。
では、次です。
B組・C組と2クラス平均の関係を図に表すと次のようになります。
図の「茶色の長方形」と「灰色の長方形」の面積は等しくなりますから、縦の長さの比が
1.2:1.8=2:3
より「2:3」なので、横の長さの比は「3:2」。
よって
(B組の人数):(C組の人数)=3:2=6:4
ここから
(A組の人数)=6+4×1/4=7
よって
(A組の人数):(B組の人数):(C組の人数)=7:6:4
となるので
119×7/17=49
119×6/17=42
119×4/17=28
より、①の答えは
A組が49人、B組が42人、C組が28人
となります。
次は、②ですね。
(B組とC組の2クラスの平均)=(C組の平均)+1.8
であることは、問題文から分かっています。
では、A組とC組について考えてみましょう。
図の「黒い長方形の面積」と「黄土色の長方形の面積」は等しくなりますから、横の長さの比が「7:4」なので縦の長さの比は「4:7」。
A組とC組の平均点の差は5点なので
5×7/11=35/11
つまり
(A組とC組の2クラスの平均)=(C組の平均)-35/11
となります。
1.8+35/11=9/5+35/11=274/55
より、②の答えは
274/55 点
となります。




