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第38問 「ちょっとしたクイズ」その19

 さて、今回は理科の「地層」です。

 小学校や中学校で、校外学習に行きませんでしたか?

 今回は、問題の前にちょっと説明です。


①地層とは

 崖や山が切り出されたとき、地面に縞々の柄ができていることがありますね?

 あれを「地層」といいます。

 「地層」「画像」でググると本当にいろいろなものが出てきますね。小6で習ったとき、学校の近くまでわざわざ見に行きました。意外にその辺にもあるようですが……世界的に有名なところでは、「グランドキャニオン」ですね。


②地層のでき方

 さて、地層はどこでどうやってできたのか、ということですが、まず「どこで」に答えると、大部分は「海の底」です。


挿絵(By みてみん)


 削られた土が川によって流され、海に辿り着きます。

 このとき、粒の大きい重いものは手前で沈み、粒が小さい軽いものほど遠くまで運ばれます。

 粒は大きさによって名前がつけられていて

  れき:2mm以上 砂:0.06mm~2mm 泥:0.06mm以下

となっています。


 海は海岸線から遠ざかるにつれ深くなっていきますから、粒が小さいほど海の深さは深い、と考えることができます。

 こうして海の中では粒の大きさによって自然にふるいにかけられる訳ですね。


 ……つまり! 地層がある土地は「昔は海だった」場所なのです。

 それが地殻変動によりニュキニョキっと海の上に現れたのが「地層」なんですね。

 この海水面と相対して陸地が上がることを「隆起」と言います。逆に下がることは「沈降」といいますね。


③地層からわかること

 では、次の図を見てくださいね。


挿絵(By みてみん)


 隆起も沈降も起こらなければ同じ場所には比較的同じ大きさの粒が堆積することになります。

 地層は、異なる種類の粒が堆積することで横線ができます。画像をぐぐって頂ければわかりますが、本当にイラストと同じように真っすぐな線になっているはずです。(今回しゅう曲とか断層は置いておきます)

 このような重なり方を「整合」と言います。


 ところが、海で堆積した後に隆起し、海水面より上に上がって陸地になると、表面が「侵食」されてデコボコになります。

 この陸地が沈降して再び海に潜ると、またその上に新しい地層が堆積されます。

 このような重なり方を「不整合」と言います。



 では、問題です。


 イラストの地層が堆積した当時の推測として、正しいものはどれでしょう?

 すべて選んでください。


①この地層が初めて陸地に現れたあと、その後一度も海の中に潜っていない。

②この地層が初めて陸地に現れたあと、少なくとも1回は海の中に再び潜っている。

③この地層が堆積した当時、海の深さは徐々に深くなっていったと考えられる。

④この地層が堆積した当時、海の深さは徐々に浅くなっていったと考えられる。

⑤この地層が堆積した当時、最初は海の深さは徐々に深くなっていったが、後に徐々に浅くなっていった。

⑥この地層が堆積した当時、最初は海の深さは徐々に浅くなっていったが、後に徐々に深くなっていった。

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加瀬優妃は現在
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」へようこそ!』
というエッセイを連載しております。
「なろう世界」での日記みたいなものです。
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