第32問 「ちょっとしたクイズ」その16
さて、今回は「算数」です。
「面積図」と「整数の性質」についてのお話。
今回はまず、説明から。
~例題1~
鶴と亀が合わせて10匹います。鶴の足と亀の足を合わせると34本あります。
鶴と亀はそれぞれ何匹ですか?
なお、鶴の足は2本、亀の足は4本とします。
鶴の数をx、亀の数をyとして連立方程式を立ててもいいのですが、ここは小学算数でいきましょう。
『面積図』を使います。
こんな感じですね。方程式を解くより早くできます。
それでは、次の例題。
~例題2~
亀の足とヒトデの腕が合わせて31本あります。亀は何匹ですか?
ただし、亀の足は4本、ヒトデの腕は5本とします。
さて、条件が足りないような気がしますが、ちゃんと解けます。
ヒトデの腕は5本ですから、ヒトデの腕の合計は必ず5の倍数になります。そして亀の足は4本なので、亀の足の合計は必ず4の倍数です。
これを踏まえると、和が31になる組み合わせは『15+16』しかありません。
ちなみにちゃんと計算を書くなら次のようになります。
31÷5=6・・・1
5×5=25 (31-25)÷4=1・・・2
5×4=20 (31-20)÷4=2・・・3
5×3=15 (31-15)÷4=4
5×2=10 (31-10)÷4=5・・・1
5×1=5 (31-5)÷4=6・・・2
ただ、亀の足とヒトデの腕の合計は奇数なので、ヒトデの数は必ず奇数になります。
それに気づけば5と3と1で確かめれば十分ですね。
という訳で、正解は「亀は4匹、ヒトデは3匹」となります。
では、いよいよ問題です。
* * *
ヒトデとタコとイカが合わせて10匹います。ヒトデとタコとイカの腕の数を足すと87本でした。
ヒトデ、タコ、イカは何匹ずついますか?
※ヒトデの腕は5本、タコの腕は8本、イカの腕は10本とします。
さて、この問題では「おまけの問題」も追加していました。
もしよろしければ、こちらも考えてみてくださいね。
◆◆おまけの問題◆◆
ヒトデとタコとイカが合わせて20匹います。ヒトデとタコとイカの腕の合計は146本です。
ヒトデとタコとイカは何匹ずついますか?
ただし、ヒトデの数が一番多く、イカの数が一番少ないものとします。




