第14問 「ちょっとしたクイズ」その6・解答
まず問題のおさらいから。
Aくんが「ある日」の深夜0時に東の空を見上げると、オリオン座が輝いていました。
2か月後の同じく深夜0時に南の空を見上げると、オリオン座がちょうど真南の位置に輝いていました。
Q1.「ある日」の場合、オリオン座が真南に見えるのは何時でしょう?
Q2.「ある日の2か月後」のさらに2か月後、夜8時に空を見上げると、オリオン座はどの方角にあるでしょう? 次の①~③から選んでください。
①真南より東 ②真南 ③真南より西
では解説。下の図を見てくださいね。
図の緑の矢印はオリオン座が見える方向を指しています。
よって、真南に見えるのはBの位置にあるときですので、これが「ある日から2か月後」。
ということは、公転の向きから「ある日」はAの位置になります。
Aの位置にあるとき、矢印から「真夜中を過ぎて明け方までの間」にオリオン座が真南に来ることになりますね。
つまり真南にくる時間(南中時刻と言います)は日を追うごとにだんだん早くなる、ということが言えます。
どれぐらい早くなるかというと、地球は1年間で同じ位置に戻ってきますから
24(時間)÷12(か月)=2(時間)
よって南中時刻は1か月ごとに2時間ずつ早くなるわけです。
そうすると、Aの位置での南中時刻は
2(時間)×2(か月)=4(時間)
となり、Bの位置での南中時刻より4時間遅くなりますから、
Q1の答え:午前4時
となります。
次に、「ある日の2か月後のさらに2か月後」はCの位置になります。
南中時刻はBのときより4時間早くなりますから、「午後8時」。
そうすると、Cの位置で夜8時に見上げた、とあるので、ちょうど南中していることになりますから、
Q2の答え:②真南
となる訳です。




