第91問 「ちょっとしたクイズ」その48・解答
それでは、まずは問題のおさらいから。
次の英文が表す四字熟語、分かりますか? すべて漢数字が入っています。
①make up one's mind to do
②match for a thousand
③like mad
④tossing oneself about in great pain
⑤Winding road
現れた漢数字をそれぞれ算用数字に直し、その後すべて足すと、全部でいくつになるでしょう?
注:例えば『一日千秋』『十中八九』ですと、
1+1000+10+8+9=1028
で『1028』が答えとなります。
『1+1000+10+89=1100』ではありません。
* * *
さて、解説のゲスト、Nさんです。(マイク→)♀( ̄▽ ̄*)
N「またか……」
この5問です。
例によって意訳じゃなくてベタな直訳、よろしく!♀(>▿<*)
①make up one's mind to do
メイクアップ!……って、セーラームーンが言ってたね。♀( ̄。 ̄*)
N「ここではどういう意味だと思った?」
装うかな、と。♀( ̄- ̄;)
だから『one's mind』が『自分の心』で『to do』で『何かをする』だから、『行動するために自分の心を形作る』、つまりは『覚悟する』みたいな感じ。
N「おお、意外に近い。『make up』は『仕上げる』が直接的な意味だけど、『決心する』という意味もある。だから、ベタな直訳は……えー、『やりたいことをやると決心する』かな」
なるほどー。
というわけで、『一念発起』となります。
②match for a thousand
『match』って『バトル』だっけ? ♀( ̄o ̄*)
N「ソレどっちも英語」
あれ? えーと……じゃあ、『戦い』?
ほら、タイトルマッチとか言うじゃん。♀( ̄▽ ̄;)
N「ベストマッチとも言うよね」
ああ、そうか。♀(・_・;)
N「まぁ『試合』という意味も確かにあるけど、ここは『見合う』とか『値する』とかだね。だから『千に値する』……ってことはアレだ、イッセントウキ」
何か入れ替わってる。♀( ̄д ̄;)
正解は、『一騎当千』。
Nってたまに語順を入れ替えちゃうことがあるよね。なぜひと続きのワードの中で変動が起こるのか謎だ。♀( ̄~ ̄;)
N「まぁ、覚えなくていいと思ってるからだろうね」
③like mad
これはさすがに分かった。『狂人のように』でしょ。♀( ̄▽ ̄*)
N「おお、ほぼ正解。狂人が好き、とか言うかと思った」
『like』は『~のように』ってのは中学英語で習ったわー! \(`△´;)
それに、当時書いてた小説のタイトルにしたことがある。『like a girl』。
N「ああ、『女の子のように』か」
……あれ? ♀(・_・;)
ちなみに、他の訳語に『like crazy』『like the devil』があるんだけど。
N「mad、cyazy、devilは良い意味でとることもあるからね」
『like a girl』は『a』が要るので正解なんだよね。何で『mad』には無いの? 『crazy』は形容詞だから無いとして……。
N「同じだよ。『mad』は『mad person』みたいに使うから、形容詞」
じゃあ、直訳は『狂ったように』の方がいい?
N「んー、まぁ」
でさー、何で『devil』は『a』じゃなくて『the』なん? 強調? ♀( ̄▵ ̄;)
N「んー、種族とか所属とか、そういう特定の名詞にそうやって『the』をつけて格付けするというか、『あなたも知っている、あの』みたいなニュアンスにすることがある」
……ふうん。♀( ̄- ̄;)
N「今、考えるの止めたな」
何か曖昧過ぎてー。(×_×;)
でも感覚では分かった。……多分。
N「あ、そー。……で、これって『がむしゃらに』『めちゃくちゃに』みたいなことだよね」
そうそう! ♀( ̄▽ ̄*)
答えは、『遮二無二』となります。
④tossing oneself about in great pain
後半は分かる。『大きな痛みが自分自身にホニャララ』。♀( ̄▽ ̄*)
N「何だ、そのホニャララは」
『tossing』が分かんなかった。♀( ̄~ ̄;)
N「トス!……ってやるじゃん」
バレーボールだね。……渡す? ♀( ̄o ̄;)
N「それは『パス』だね。『toss』は『投げる』だけど、現在分詞だから『投げている』というか、今そうなっている、みたいな感じ」
はあ、なるほどねー。♀( ̄▽ ̄*)
N「だから、まあ……『ひどい痛みが自分自身に投げつけられている』かな」
ほうほう。♀( ̄o ̄*)
で、答えは『七転八倒』。
酷い痛みや苦しみで転げまわること。……ですが、本当に「イタイイタイ」と転がっている訳ではなく、精神的にそうなっているときに用いる言葉だからこの英訳になるのかな。『転げまわる』は反映されてないんですね。
⑤Winding road
N「えーと、『曲がりくねった道』」
うわあ、ズバリ来た! 何で!? Σ( ̄O ̄;)
N「何でって、何で?」
『Winding』……『Wind』って風でしょ。くねるとか曲がるって意味は無いよね? ♀( ̄- ̄;)
N「いや、ある。『Wind』は『風』だけど、『Winding』は曲がりくねるっていう意味がある」
な、何でだ……。( ̄д ̄;)
N「まぁイメージするなら、風は真っすぐには吹かない。つねに自由気ままに曲がりくねる。そんな感じ」
はあ。
で、答えは『九十九折』。
N「ああ! ……でも難しいな」
私自身は勘違いしてて、『九十九折』で『曲がりくねった』という意味だと思ってた。
そうじゃなくて、『幾重にも曲がっていく坂道』なんだよね。道、というところまで含んでる。
だから『九十九折になっている道を……』という使い方はアカんのかな。重複してる気がする。
だけど『九十九折の道を進む』みたいな表現はあって、その辺よくわかんない。( ̄~ ̄;)
N「へぇー」
さて、現れた漢数字を算用数字に直して計算すると?
1+1+1000+2+2+7+8+9+10+9=1039
という訳で、答えは『1039』となります。




