第79問 「ちょっとしたクイズ」その42
今回は、国語と社会の融合問題、という感じです。
そして、『三条さんと万田くん』は割烹での出題時にたまに使っていたキャラです。
こちらに掲載する際はすべて出番を削除していましたが(ヒデェ)、今回はさすがに無理なのでそのまま出しました。
次の会話文の【 】を埋めてください。
三条さん(以下・三)
「万田。これ、お土産」
万田くん(以下・万)
「あ、旅行に行ったんですか。どこへ?」
三「結婚する知人にちょっと会ってきた。結婚式はしないと言うんでな」
万「さくらんぼゼリー……山形県ですね」
三「近くに大きな川が流れてたぞ。日本三大急流の一つとかなんとか……」
万「【①漢字2字】川ですね」
三「そんな名前だったか?」
万「有名ですよ。【②漢字4字】が詠んだ俳句、習いませんでしたか?」
三「どんなのだ?」
万「【③漢字3字】を あつめて早し 【①漢字2字】川、です」
三「ああ、聞いたことがある」
万「作者の【②漢字4字】自身が実際に雨で増水した急流を川下りした経験が元になっているそうですよ。意外にアクティブですよね」
三「旅に出るぐらいだからそりゃアクティブだろう」
万「あ、それは知ってるんですね」
三「【④漢字とひらがなで6字】って作品じゃなかったか?」
万「そうです。『閑さや 【⑤漢字とひらがなで6字】【⑥漢字とひらがなで3字】』も有名ですね。これも山形県です」
三「ふーん」
万「あ、もう興味なさそうですね。急流下りと言えば鬼怒川も有名ですよ」
三「鬼怒川温泉なら行ったことあるぞ」
万「彼女とですか?」
三「違う。……お前、わかってて聞いてないか?」
万「いえいえ、そんなことは。ところで、鬼怒川はある有名な川の支流で、その中でも最も長い川です」
三「何だ、ある有名な川って」
万「流域面積が日本一の川ですよ」
三「ああ、【⑦漢字2字】川か!」
万「そうです。ちなみに日本で2番目に長い川でもあります」
三「よく知ってるな、そんなこと」
万「クイズ番組だと意外に2番目、3番目を聞かれることも多いんですよ」
三「日本で一番長い川は【⑧漢字2字】川だろ。3番目……?」
万「ヒント、北海道です」
三「【⑨漢字2字】川?」
万「違います。その川は北海道では2番目ですが、全国では16番目です。でもそっちが出るとは……」
三「2019年の朝ドラの舞台だったからな」
万「ああ、なるほど」
三「じゃあ……【⑩漢字2字】川か」
万「正解です」
三「鍋が上手いよな」
万「北海道の郷土料理ですね。それは……」
三「違う」
万「まだ何も言ってませんが」
三「彼女との旅行ですか、とか何とか言いかけただろ! 全くいねーから、そんな女! 悪かったな!」
万「いえ、先週までやっていた北海道フェスに行ったんですか、と聞くつもりだったんですが」
三「嘘つけ!」
万「三条さん、被害妄想が酷過ぎますよ。彼女、早く作りましょう」
三「作りましょう、で作れたら苦労しねーよ!」
* * *
⑨が難しいということで、追加ヒントを用意してあります。
よろしければスクロールしてみてください。
●⑨の追加ヒント
万「北海道の東部地方ですね。平野の名前にもなっています」
三「帯広市の幸福駅が有名だよな」
万「1987年に廃駅になりましたね」
●クイズの出題とは全く関係のない、『三条さんと万田くん』の軌跡
初出は2019年2月23日「創作クイズ」。このときは渋い三条警部と名前の無い部下、という組み合わせでした。
この創作クイズが漢数字にまつわるものだったのですが、不備が多すぎてボツになり、幻になりました。(現在、この割烹は非公開)
正式に表に出たのは、2019年3月2日・3月4日「鶴亀算」。
クイズのボツを受けて書いたところ、随分とコミカルなコンビになってしまいました。
その後の出番は、以下の通り。
・2019年3月16日・18日:「推理パズル」その6
・2019年4月16日:埋没期間中にちらりと小噺
・2019年5月11日・13日:「推理パズル」その7
・2019年7月8日:「地図記号」の解説でちらっと
・2019年9月30日:「推理パズル」その9の解説でちらっと
これ以降、「推理パズル」に代わり「MMクイズ」になったため、出番がなくなりました。
そもそもは事件に遭遇する刑事という設定だったので、二人共警察官です。
三条さん:アラサーのノンキャリ警察官。実直な熱血漢。女性に惚れっぽいのだが上手くいったためしがない。
万田くん:入庁二年目のキャリア警察官。石川県の老舗旅館の息子で、やることなすことスマート。
今後出番があるかどうかは全くわからない……。




