第78問 「ちょっとしたクイズ」その41・解答
まずは、問題のおさらいから。
ある町の皆に親しまれていた文房具屋さんが閉店することになりました。
その文房具屋さんにはたくさんの在庫があったので、同じ町の小学生に配ることにしました。
子供に選んでもらうと喧嘩になってしまうので,
①えんぴつ3本セット
②ノート1冊
③シャープペン1本
④ボールペン1本
⑤消しゴム2個セット
⑥スティックのり1本
⑦定規1本
をこの順番で配ることにしました。
一人目は①、二人目は②、……となり、7人目は⑦。8人目は最初に戻って①を貰い、以下繰り返します。
【問題1】
33人目の子供は何をもらいましたか。
【問題2】
『④ボールペン1本』は10人分しか無かったので、そのあとは他の6つの品物を順番に配ることにしました。
111番目の子供は何をもらいましたか。
【問題3】
『④ボールペン1本』が切れたあと6つの品物を配っていました。しかし『⑥スティックのり1本』は20人分しか無かったので、途中で切らしてしまいました。そこで、そのあとは他の5つの品物を順番に配ることにしました。
222番目の子供は何をもらいましたか。
* * *
それでは解答です。
これは、品切れを起こすまでは周期7の周期数列ですね。
【問題1】は
33=7×4+5
より,答えは
『⑤消しゴム2個セット』
となります。
次に、【問題2】。
『④ボールペン1本』は10人分しか無かったことから、10周するまでは7つの品物を配れたことになります。
7×10=70
つまり、70人まで。
71人目からは1周が「6」になりますね。
①えんぴつ3本セット
②ノート1冊
③シャープペン1本
⑤消しゴム2個セット
⑥スティックのり1本
⑦定規1本
この6つをこの順番で配っていくことになります。
そうすると、111番目の子供は
111-70=41
41=6×6+5
より5番目の品物になりますから、答えは
『⑥スティックのり1本』
となります。
次に、【問題3】です。
『⑥スティックのり1本』は20人分しか無かったことから、品物が6種類になってから10周で品切れとなることがわかります。
70+6×10=130
つまり、130人目まで。
131人目からは1周が「5」になりますね。
①えんぴつ3本セット
②ノート1冊
③シャープペン1本
⑤消しゴム2個セット
⑦定規1本
この5つをこの順番で配っていくことになります。
そうすると,222番目の子供は
222-130=92
92=5×18+2
より2番目の品物になりますから、答えは
『②ノート1冊』
となります。
突然コラム ~割り算のあまりの書き方~
たとえば、例題の「100÷6」の割り算。
自分の古い記憶をたどると、最初に習ったときは
『100÷6=16 あまり 4』
という書き方だったと思うんですけど、学年が上がったあるときに
『100÷6=16 ・・・4』
という書き方でもいいよ、と習った気がするんですよ。
ただ、私は小学校を四つ渡り歩いているので、転校前の小学校は「あまり」、転校後の小学校は「・・・」だったのかもしれないですが。
まぁ、それはさておき。
どうやら、この『あまり』の代わりに『・・・』を使うのは正しくない、としている小学校もあるようで、『・・・』で書いて『×』になってしまった、というケースがあるみたいなんです。
どうもローカルルールらしいです。指導要領でこう書きなさい、となっている訳ではない。
ただそもそもは、『100÷6』と『16』という等しくないものを『=』で結んでしまっているところが問題なんじゃないか、と個人的には思っています。
『100÷6=16 あまり 4』
だってそもそも正しくないんじゃないか、という反論も考えられると思うのですよ。まぁ「あまり」と言葉で書いてある分、わかりやすいというだけで。
『100÷6=50/3』
『100÷6=16+2/3』
『100=6×16+4』
これが本来の正しい『等式』。
だからまぁ、『答案』として揉めないようにするなら
100÷6 商( )余り( )
みたいにしておけばいいんじゃないかと思うのですが。
というわけで、解説の方は「あまり」「・・・」を使わない表記にしました。
ご了承ください。m(_ _)m




