第64問 「ちょっとしたクイズ」その34・解答
それでは、まずは問題のおさらいから。
赤いおもりと青いおもりが3個ずつ、合計6個あります。
太さが一様な1mの棒に次のように吊るすと、いずれもちょうどつりあいました。
≪問1≫
いま、赤いおもりと青いおもりを右側60cmのところに吊るしました。
左側の20cmと40cmの2か所におもりを吊るすことができるとすると、どのようにおもりを吊るせばちょうどつりあいますか?
≪問2≫
次に、赤いおもりを右側60cmのところに、青いおもりを右側30cmのところに吊るしました。
左側の20cmと40cmの2か所におもりを吊るすことができるとすると、どのようにおもりを吊るせばちょうどつりあいますか?
考えられる組み合わせを、すべて答えなさい。
※色が同じおもりは、すべて同じ重さです。
※吊り下げる糸の重さは考えないものとします。
※左側でおもりが吊るせるのは20cmと40cmの場所だけです。他の場所に吊るしてはいけません。
※20cmのところだけ、40cmのところだけ、という吊るし方もアリです。
※おもりを半分に割ったりしてはいけません。
* * *
では、解説です。
1つ目の赤だけの図に注目しましょう。
赤のおもりを「1」とすると、左側は
4×1=4
棒の重心は右側の10cmのところになりますから、
4÷1=4
より、棒の重さは「4」となります。
次に、2つ目の赤と青の図を見てみましょう。
右側を計算すると
1×4+6×2=16
よって左側は
16÷4÷2=2
このことから、青のおもりは「2」となります。
それでは、問題1の図を見てみましょう。
右側の数値は
1×4+6×(1+2)=22
40cmのところにつるす重さをx,20cmのところに吊るす重さをyとすると
4x+2y=22
2x+y=11
赤いおもりと青いおもりはあと2個ずつ残っていますから、吊るせるおもりの重さの合計は
(1+2)×2=6
すると、
2×5+1=11
しかありません。
よって答えは
40cmのところに赤1個と青2個,20cmのところに赤1個
となります。
次に、問題2の図を見てみましょう。
右側の数値は
1×4+3×2+6×1=16
40cmのところにつるす重さをx,20cmのところに吊るす重さをyとすると
4x+2y=16
2x+y=8
xとyは正の整数で,x+yが6以下であることを考慮すると
①x=4,y=0 ②x=3,y=2 ③x=2,y=4
の3通り。
①のとき、使うおもりは「赤2個・青1個」か「青2個」で、すべて40cmのところに吊るす。
②のとき、使うおもりは「赤1個・青2個」なので、20cmのところに吊るすのは「青1個」。
③のとき、おもりを全部使うので、40cmのところに吊るすのは「赤2個」か「青1個」。
よって答えは
の5通りとなります。




