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第64問 「ちょっとしたクイズ」その34

 今回の題材は、3回目となる『てこの原理』です。

「どんなのだったっけ?」

という方は、コチラをどうぞ。

・第50問「ちょっとしたクイズ」その25 ※てこの原理・基本

・第59問「ちょっとしたクイズ」その31 ※複数の場所に吊るす場合

 さて、今回はいよいよ『棒の重さ』という要素を投入してみたいと思います。

 ただし、糸の重さは考えないものとします。


 次の図を見てください。


挿絵(By みてみん)


 太さが一様な60cmの棒を、図のように左から20cmのところで吊るすと、棒は右に傾きます。

 これは棒の重心が真ん中にあり、支点の右側10cmのところで下向きの力がかかるからですね。


挿絵(By みてみん)


 今、左側20cmのところに10gのおもりを吊るすと、ちょうど棒が水平になりつりあいました。

 ここから『てこの原理』を使うと、棒の重さを求めることができます。

 

 挿絵(By みてみん)


 こんな感じですね。


 それでは、問題です。


   * * *


 赤いおもりと青いおもりが3個ずつ、合計6個あります。

 太さが一様な1mの棒に次のように吊るすと、いずれもちょうどつりあいました。


挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


≪問1≫

 いま、赤いおもりと青いおもりを右側60cmのところに吊るしました。

 左側の20cmと40cmの2か所におもりを吊るすことができるとすると、どのようにおもりを吊るせばちょうどつりあいますか?


挿絵(By みてみん)


≪問2≫

 次に、赤いおもりを右側60cmのところに、青いおもりを右側30cmのところに吊るしました。

 左側の20cmと40cmの2か所におもりを吊るすことができるとすると、どのようにおもりを吊るせばちょうどつりあいますか?

 考えられる組み合わせを、すべて答えなさい。


挿絵(By みてみん)


※色が同じおもりは、すべて同じ重さです。

※吊り下げる糸の重さは考えないものとします。

※左側でおもりが吊るせるのは20cmと40cmの場所だけです。他の場所に吊るしてはいけません。

※20cmのところだけ、40cmのところだけ、という吊るし方もアリです。

※おもりを半分に割ったりしてはいけません。

 問題1だけだと簡単すぎる、問題2だけだと面倒かな、ということで2題の出題となりました。

 しかし小学生、結構難しいことをやってるなー。( ̄▽ ̄;)(←理解するために問題を何個か解いてみた)

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加瀬優妃は現在
『田舎の民宿「加瀬優妃亭」へようこそ!』
というエッセイを連載しております。
「なろう世界」での日記みたいなものです。
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