第55問 「ちょっとしたクイズ」その28・解答
まずは問題のおさらいから。
次の図を見てください。
これは、8月15日の午後8時頃、北の空を見上げたときの北斗七星とカシオペア座の様子を表したものです。
●問1
北斗七星のAの星がカシオペア座のBの星と同じ方角に来るのは、何月何日の何時頃ですか。
ただし、8月15日午後8時以降で最も早い日時を答えなさい。
●問2
北斗七星のAと北極星、カシオペア座のBの星とのなす角は約150度です。3か月後、この角度はどうなっていますか。
●問3
10か月後、北斗七星のAの星が図と同じ位置に見えるのは、何時頃ですか。
それでは、解答にいきましょう。
まず、問1です。北の空の星座は反時計回りに動きます。
24時間で1周、つまり360度動きますから
360÷24=15
より、1時間で15度。
よって
150÷15=10
より10時間後ですから、答えは『8月16日午前6時』となります。
次に、問2です。
恒星は固有運動をしていますが、3か月ではその違いは分かりません。
よって『変わらない』です。
固有運動の大きさは恒星によりさまざまですが、星座の見え方が明らかに変わるとなると万年単位になるようです。
北斗七星の場合、今後は柄杓の器の口がどんどん開いていき、10万年後にはまっすぐになり、器はなくなってしまうらしい……。
最後、問3。
北の空の恒星は、毎月同じ時間に観測したとき、
360÷12=30
より、30度ずつ先に進んでいるように見えます。
つまり、同じ場所に見える時刻は1か月で2時間ずつ早くなります。
10か月後は2か月前と同じなので、同じ場所に見える時刻は4時間遅くなりますから、『午前0時』となります。




