第54問 「ちょっとしたクイズ」その27・解答
それでは、まずは問題のおさらいから。
加瀬さんは算数の問題が3問載っているプリントを、時間を計って解くことにしました。
壁時計がちょうど5時を指したところから開始しました。
しかし15分後、お母さんが
「あら、この時計は正しい時間より4分進んでいるわよ」
と言って壁時計の針を正しい時刻に直しました。
その後、問題プリントをすべて解き終わって再び壁時計を見ると、ちょうど長針と短針がピタリと重なっていました。
問1
加瀬さんが問題プリントをすべて解き終わるまでにかかった時間は何分間でしょう?
問2
加瀬さんがプリントの1問目を解き終わったとき、時計の長針と短針のなす角度の小さい方が117°になっていました。
このとき、加瀬さんが問題を解き始めてから何分経っていたでしょう?
問3
加瀬さんがプリントの2問目を解き終わったとき、時計の長針と短針のなす角度の小さい方がちょうど40°になっていました。
このとき、加瀬さんが問題を解き始めてから何分経っていたでしょう?
※お母さんが針を直すのにかかった時間は考えないものとします。
※問題プリントは1時間以内に終わったものとします。
それでは、解答解説にいきましょう。
まず、問1です。5時の時点で、長針は短針より150°後方にいますから、この差を埋めるのにどれぐらいかかるか計算すればよいですね。
27と3/11分と出ました。つまり、5時台で時計の長針と短針が重なるのは5時27 3/11分ということになります。
しかし、これが答えではありません。
お母さんが途中で時計の針を4分戻しているからです。
つまり、加瀬さんはこの表示より4分余計にかかってるんですね。
よってかかった時間は、この答えに4分を足して、『31と3/11分』となります。
それでは、問2です。117°になっていたということは、
150°-117°=33°
より、33°差を縮めていたことになります。
33°縮めるのにかかる時間は次の通り。
よって1番を解き終えたとき、時計の表示は5時6分ということになります。
5時から始めて5時6分になっていますから、加瀬さんが1番を解き終えるまでにかかった時間は『6分』となります。
では、問3。40°になっていたということは、
150°-40°=110°
より、110°差を縮めていたことになります。
110°縮めるのにかかる時間は、問2と同じように考えますと20分。
つまり、このときの時計の表示は5時20分です。
そして、このときはもうお母さんによって正しい時刻に直されていますから、4分間を2回行っている……つまり実際にかかった時間はこれに4分を加えなければいけません。
よって答えは、『24分』となります。




