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54 終わりよければ・・・ヨシッ!

 「じゃあ、ピンクちゃんは貰ってくよ~。爺ちゃんも喜ぶよ。早く嫁探ししろって五月蝿くってさ~。ほら、ピンクちゃんも皆にバイバイは?」



 死んだ魚の目のままのピーチピンクのワンピースの美少女を片手で縦に抱っこしたまま、港に停泊した大型戦艦のデッキから手を振るヒューイ皇太子。


 彼の言葉に反応して王女いや、既に王国自体が無くなり共和国になったので唯のフロイライン嬢が機械的に手を振るのが見えた。







「ねえ、ヒューイは彼女をどうする気なのかな?」



 去っていく戦艦を見送りながら、アンドリュー王子がすぐ横のオフィーリアの顔を覗き込む。



「ウ~ン、ヒューイの話では顔と髪色が気に入ったらしいわ」


「え?」


「あの髪の毛の色って劣勢遺伝らしいのよ。珍しいでしょう?」


「うんまあ」



 そういえばそうなのかもと、去っていく戦艦を見つめてフロイラインの髪色が何色だったかなと首をかしげるアンドリュー。



「どんな確率で継承するかを知りたいんだって。あと染色体も知りたいとか何とか・・・」


「・・・実験体?」


「ううん、『思いっきり愛でるっ♡』って言ってたわよ。もし皇太子妃じゃなくて愛妾にしかならなくてもいいから10人は確実に産んでもらうって張り切ってたわ・・・」


「・・・10人って。大丈夫かな彼女」


「うーん、ヒューイってアレでも医者の免許あるのよね」


「え?」


「それどころか、免許って名のつくものは全て履修したがるのよねえ。だから産婦人科医の資格も持ってんのよ・・・」


「・・・そう。凄いね。色々と頑張ってくれるといいね・・・色々と・・・」



 2人は遠くヘと去っていく戦艦を見つめながら、フロイライン元王女がピンク色の髪の赤ちゃんを10人位抱いている姿を想像して遠い目になる。



「じゃあ、俺達も」


「え?」


「3年後には頑張ろうね」


「えッ?!」


「10人は無理だけど」


「うん。それはちょっと・・・」


「そんなに産んでたら、リアを愛でる時間がなくなっちゃうよ」



 ちょっとむくれた顔になり口を尖らした後で、



「だから早く結婚しようね」



 そう言いながら彼女をギュッと抱き込んだ。



「早く家族になりたい」



 オフィーリアの額にそっとキスを落とした彼に向かって、



「私は絶対に家族を守りますわ」



 そう言って彼女も彼の顔を下から覗き込むと



「家族を害する者は例え王族だろうが許しませんわ」



 例え神様に逆らってでも――



 その言葉は飲み込んだが笑顔は非常に黒かった。



 幸いな事にアンドリューには見えなかったようである・・・・








 合掌・・・・・




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