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14 2ヶ月後

 「ですからこの公式を当てはめて、この代数を・・・・」


「え~、分かんなぁい、代わりにやっといて下さいなぁ♡」


「ええぇ・・・駄目ですよご自分でなさらないと覚えないじゃないですか・・・」



 新学期も始まり早2ヶ月経った。


 遥か後ろの席で数学の提出問題を教えて貰っているらしいピーチピンク・・・じゃなかった・・・フロイライン王女の猫撫で声が聞こえてくるのを聞き流しながら帰り支度をしているのは勿論オフィーリアである。



 貴族学園のカリキュラムは単位制でその科目の試験さえ合格すれば出席日数すら関係ないが、午前中の授業は各学年で必須取得科目の授業がある。


 体術や剣技のような身体を使う授業は参加しなければいけないし、実験等があるような授業は参加後レポート提出が必要だ。


 なので流石のオフィーリアもそういう日は登校する。


 因みに今日は体術(女性は護衛術)だが、女子では誰も相手にならないため男子生徒を相手にしていたが最近は講師しか相手にしてくれない。

 今日はその講師をつい本気でぶん投げたので、次の授業からの参加は免除となった・・・


 まあ忙しいからそれでいいかと納得し帰る事にしたオフィーリアである。



 気晴らし程度の登校も1年生の頃はわりと出席したが、隣国の動きが不穏な昨今は極力諜報活動に関する資料に目を通したり指示する必要性があるため登校日は以前よりかなり少ない。


 オフィーリアはこの後王太子殿下に呼び出されているので登城の予定だ。


 遥か後ろで王女の世話役に抜擢された不運な侯爵家嫡男が彼女の相手をしているようだが、オフィーリアとしては知ったこっちゃないので鞄を抱えて席を立つ。




×××




 フロイライン王女の留学は4月~翌年2月末までなのであと8ヶ月。試験前の夏季休暇と試験後の秋休みがある為残す前期は実質3ヶ月。


 その間、彼女の相手を高位貴族の子息子女のうち誰がするのかという問題が新学期早々持ち上がったが、オフィーリアは勿論最初からお断りであった。


 彼女自身は周りより1歳年下であり学園内では他の子息子女より登校日が少ない分不案内である。その上元々登校をする日を少なくするのが目的の飛び級なのに、我儘王女の世話の為に毎日出席とか本末転倒にもほどがある。



 因みに彼女は公爵家当主であり王位継承権も保有している。一方フロイライン王女は他国の王族とはいえ所詮は末っ子の第4王女で継承権はほぼ無いに等しい。


 その為2人はほぼ同格とみなされるので、周りは最初オフィーリアに世話? をさせるつもりだったらしいが国王直々の『待った』が掛かり、犠牲者は生徒自治会長である侯爵令息に決まった。



『執務も公務(裏方)も、何もしなくていいんですよねぇ? その間?』



 と。


 表情の抜け落ちたオフィーリアが冷た~い視線を国王陛下と王太子殿下に向けて贈った(プレゼント)という噂もあったが・・・




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