第364話
ウチ達は隣国の野盗を全員殺し
隣国へと侵入した。
獣人亜人達は処刑場にいるらしい…
なぜだろう?労働力として
貴重ではないのかな?
まあ生まれながらに虐げられる存在ではあるから
処刑は別に珍しくはない。
けど隣国は疲弊しているのになぜ?
と疑問に思いながら処刑場を目指した。
すると、夜の帳が降り始めた頃…
複数の人が張り付けに、されていた。
ま、間に合って良かった。
けど…
その、横には…
人種も張り付けられている…
そう、いつも人種は同じ人種でもさえも
容易く傷つける…
そして人種は獣人亜人を見下し
イタズラに殺したり奴隷にしたりと。
ウチ達は本当に過酷な目にあってばかりだった。
ノーネーム様にお会いするまでは
とりあえず救出任務だから
獣人達だけをノーネーム神国へと連れて帰るべく
みんなが張り付けにされているとこへ、
こっそり行く。
小声で
「ウチ達はノーネーム。助けに来たよ!」
「ん?誰だ?はやく降ろせ!」
偉そうな奴隷獣人
「…なんか偉そうニャん…」
「でちゅね…」
「あれ?なんか見たことあるような
ないような…」
「オレは獣人の王になる予定なんだ!
こんなとこで朽ち果てるわけにはいかんのだ!
ノーネーム?お前ら奴隷だろうが!ってお前は…?
まさか?!」
「い、生きていたのね!それなら
やはくこの母を助けなさい!」
と別の獣人メスが叫ぶ
ウチの…
父と母だった。
ウチを口減らしで寒村に売った父と母
いや、別に売られたりはいい。
それが自然の理だから
だけど…
「ん?娘だったか…。
なんか偉そうな服着てからに!
ノーネームだが、なんだか知らないが
獣人の王になる予定であるオレに逆らうな!」
「そうよそうよ!娘なら、
母の言う事を聞きなさい」
二人は唾を飛ばしながら叫ぶ
はあ…
ちょっとは感動の再会を期待した
ウチがバカだった…
身内と言ってもこれか…
「ねえ!そこの人種。ちょっといい?」
とウチは両親を無視して
人種の子供に話しかけた。
「な、なに…?」
ボロボロの子供
「なぜ、あなた達は張り付けにされているの?」
「ぼ、僕は…パパが戦争の反対運動の
責任者やってて…だから処刑されて…さらに
西国へ攻め入ったその敗戦の責任で次は家族全員が…最後には僕が…」
「あなたは関係ないじゃない?」
「うん…けど家族はみんな処刑だって…
最後はもうあと僕だけ…もういいんだ。
やっと僕は死ねる…」
この会話をしている間にも
うるさく喚くウチの両親。
ウチの両親は奴隷として使い物にならないから
処刑なのかな?
とウチは思った。
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