第362話
ウチは獣人ワン
疲弊した隣国から獣人亜人にしわ寄せがいって
いるのではないかとなり、救出すべく
隣国へ猫人ニャンコと、幼子テイマーと向かう。
魔鳥で移動していたら
汚らしい隣国兵の集団をみつけた。
一応人種にもいい人がいるのは
理解している。本意ではない…けど
とりあえず困っているなら助けないと
と、魔鳥から降り
「みんなで何してるの?」
「ニャんニャンん!」
「…」
とウチは汚らしい隣国兵に聞く。
「なんだ?お前ら?」
「お、女だ!」
「尻尾がある…獣人か?」
「くひひひ、またしても獲物見っけ!」
と下衆な笑みを浮かべる鎧の集団
「はあ〜…一応聞くけど…
ウチ達を襲う気?なにもしてないのに?」
「こいつらダメニャん…」
「悪人でちゅ…」
「当たり前だ!お前らはエサだ!!」
「犯させろ!」
「身ぐるみ剥ぐぜ!!」
「オレたちゃ隣国兵から盗賊に堕ちたのさ!」
「なぜ?盗賊に?隣国兵が大量に死んだのは
知ってるけど、国はどういう状況?」
「フシャー!!!」ぷよぷよの肉球から爪が出る。
「…」
「隣国はもう、保たない。
10万の精鋭達が西国へ攻めにいって誰1人に
帰って来てないのさ!」
「いずれもう隣国は滅ぶかもな」
「もう治安もへったくれもねえぜ!」
「盗賊のほうが最初からオレ達には合ってた
のさ!!」
とウチら三人を取り囲む隣国兵もとい、いまは野盗
数は15くらい。
「救いようがないね…ちなみに亜人や獣人達は
どこ?」
「教えるわけねえだろ!!ばあーか!!」
「プランBで!」
「了解ニャん」
「了解でちゅ」
「なにをわけのわからないことを!やれ!
野郎共!!」
「「「「へい!お頭!」」」」
と、野盗に成り下がった者達がウチ達
襲いかかる。
ただ一直線な斬撃ばかり…
しかし
「キャ!!」
「ニャ〜ん!!」
「人質になっちゃったでちゅ…」
ウチ達は野盗の斬撃をあびあっさり
倒された。
「くひひひ!口ほどにもねえなあ!
やはり獣人は弱えー!雑魚すぎんだろ!」
「お頭!一応人質とりました!」
「必要なかったかもな。」
と盛り上がる野盗達
「くっ!ウチ達が、ま、負けるなんて…」
「降参だニャ〜ん。」
「ゆるちてくださいでちゅー」
「クハハハ!!
一人は犯し、幼子二人は殺すか。
ならしかたねえ!冥土の土産に教えてやるよ。
獣人亜人奴隷達は隣国の処刑場だぜ!」
それを聞きウチ達は驚愕したのだった。
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