第347話
オレはクロノの名を騙り
国を興した、この女の子の主を
殺さないといけない。
とりあえず女の子は自国中央に連れて行き、
罪を償ってもらおう。
普段なら確実に死罪だが
オレも付いていき、減刑してもらうよう
嘆願しよう。
と、まずは女の子の主を
惨たらしく殺すか!!
オレは覇気で地面に押しつぶしてる
女の子を起こす。
「大丈夫か?」
自分でしときながら、ちゃっかり心配を装うオレ
「だ、大丈夫でありんす。
ありがとうでありんす。
罪償うでありんす…
ごめんなさい…でありんす。」
「よしよし、いい子だ。
オレも一緒に行くし死罪にならないように
すると約束する。未成年なのも考慮して
もらうから安心していいぞ。」
と、目線を女の子に合わせしゃがんでから
頭をなでる。
「た、頼りにしてるでありんす…」
「して…確実に殺さないといけないのが
クロノの名を騙り国を興したバカだが…
今はどこにいるかわかるか?
特徴とか?」
「し、漆黒フルプレートに城の建設を依頼されたでありんす!!
そして漆黒フルプレートの主、
その御方のお城らしいでありんす。」
へー漆黒のフルプレートかあ…
鎧さん以外にもいたんだ。
依頼した奴も殺さないとな!
「主は漆黒フルプレートの中で
寝てたでありんす。妾は見たでありんす!!
主の見た目は覆面で熊の被り物をしてるんで
ありんす!」
へーオレ以外にも覆面レスラーしてる奴が
いるとは…
しかも熊の被り物まで一緒とは…
「あ、あとは…
あ!ドラゴンもいたでありんす!
漆黒フルプレートは主を体内に寝かせたまま
漆黒のドラゴンと共に飛び去っていったで
ありんす!」
へー漆黒のドラゴンかあ…
さっきオレもペットのドラゴンと
お散歩してきたよ。
「きゅおきゅお!」
と、ドラゴンが帰ってきた。
「あ!!あいつでありんす!」
オレのペットに指差す女の子
「いや…こいつの飼い主はオレだが…」
頭をすりすりとオレに擦りつけ甘えてきた
ドラゴン。
オレはよしよしとドラゴンの頭を撫でる。
「え?だって!だって!
ん…?お前様…あれ?も、もしかして…
漆黒フルプレートの主様…
クロノ様ではありんせんか?
さっきまで漆黒フルプレートの中で寝てたで
ありんしょう?」
と、吸血鬼女王は気づいたのだった。
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