第346話
なんか見たことがるんだよな…
ゴスロリチックなドレスを着ている女の子に
オレは訪ねた。
「クロノだと?
ことと、次第によってはお前を殺さないと
いけない…。誰がそう名乗っている?
教えてくれ。」
今代、クロノの名乗りが許されるのは
父親のパパン王、ママン王妃
あと、王子のときのオレと妹だけなはず…
現在、王位継承権は妹になり王子の
オレは死亡扱いだから
この三人以外の名乗りは絶対許されない!
王直属部隊の祖父のじいや、
魔法師団長のばあや、
騎士団長の親戚の叔父、ですら名乗れば
罪名では死罪になる。
クロノの名乗りは一親等のみだ。
祖父や祖母は引退した身になるから
という理由でクロノから除籍される。
ちなみにパパン王に側室はいない。
まあ家族は身内にはみんな甘いから
そんな罪揉み消すが、そもそもクロノの
名を名乗るバカは普通にいない。
いたことすらない。
「妾を殺す?
キャハハハハハハ!!
笑わせてくれるでありんすね!
人種如きが!クロノ神魔国は妾の住んでる
この孤島でありんす。」
「この孤島の主はパパン王か?
ママン王妃か?それとも時期女王候補(妹)か?
嘘偽り無く答えよ!!!」
オレは無駄な問答はしたくない。
覇気を当て地面に押しつぶして
無理やり答えさせた。
「ひぐっっうぅぅっっ!!!
ち、ちがうで…ありんす…
ふ、覆面の…熊の被り物をした人物の
ために建設したでありんす…」
「そうか…
女は手にかけたくないが
仕方あるまい…
お前もクロノを語った民であろう。
死罪は免れない…
理解はしてるな?」
「え?え?
ちょっ、ちょっと待ってほしいでありんす!!」
「問答は無用だ。
主はどこだ?主は惨たらしく殺す!!
クロノの名を騙り国を興すなど
断じて許されん!!!」
「う、う、う…
うわーん!!あんまりでありんす!!
わ、妾は言われた通りに城を建設しただけで
何も知らなかったでありんす!
うわーん。」
ついには泣き始めた女の子
「そ、そうか…てっきり知っていたものと…
いや、だが知らなかったでは済まされない
罪だが…まあ無垢な民ならば温情をかけてやるか…
一番悪いのは主だからな。」
「ごめんなさい、ごめんなさいでありんす。
本当に妾は何も知らなかったでありんす!
信じてほしいでありんす!」
「ああ、わかった。
だがクロノの名を騙るのは重罪なのは理解したな?
このクロノ神魔国とやら全てが罪だ。
もちろん知らない民もだ。
普段なら確実に死罪だが、温情がかかるよう
オレが話してやるから。もう泣くな。な?
見逃すのは出来ないが、罪をつぐない
やり直せばいいさ。」
一応、自国では黒騎士のオレは王直属部隊総隊長の
肩書がある。
オレが言えばパパン王も情状酌量の余地あり
としてくれるだろう。
「わ、わかったでありんす。
ありがとうでありんす。」
と、女の子は泣いて喜んでいたのだった。
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