第344話

ダンジョンの奈落50階層ボス

吸血鬼女王が率いる吸血鬼の軍勢が

地上に出てきて

緊急にリモート会議を開く

世界ギルド評議国連盟

会議は平行線だった。

アメリカは元特級探索者クロノには

相談するものの、黒騎士にも協力要請し

あくまでも自分達だけでなしとげないといけない

と主張。

日本は世界ランカーを派遣しアメリカの意見に

賛成。協力的だ。黒騎士に要請を試みる予定だが

現在居場所がわからず。

ランキング2位がいる中国は

探索者人口総数が1位。

数で押し切る作戦。他の国は手を出すなと

侮ったり役に立たないと批判。

他の国もとりあえず日本とアメリカに

批判を一丁前にしといた。

すると

リモート画面に緊急アラートが鳴り響く。

そして

「会議中失礼致します。

ただ今速報で、小島連邦の最高決定機関が

吸血鬼女王と名乗る魔物に襲撃を受け

死者100名前後！首相や議員が死亡しました。

映像を流します。」

と、リモート会議にいきなりの乱入者がそう

言って映像を流した。

「妾は始祖を先代に持つ

真祖のヴァンパイア！！

吸血鬼女王でありんす。

ダンジョンボスの間を守護する

魔物になっているでありんすがこの度、

妾はクロノ神魔国の者になりんした！！

そしてそのクロノ神魔国に

不届き者を派遣した者に罰を

与えに来んした！！！

人種共！思い知るがいいでありんす！」

と、吸血鬼女王はヘリコプターを撃墜し

それを最高決定機関に墜落させたのだった。

「え??クロノサンのことでしょうか?

クロノ神魔国?」

アメリカ少女

「クロノ殿の国だと?

いや、クロノ殿は黒騎士殿との模擬戦で

日本を無差別に殺戮しないと誓ってくれた。

なのになぜこんなことが…」

日本の総理

「人類に反旗を翻したアルね！

この元特級探索者は！魔物と繋がって

いるとは…世界征服でも企んでいるで

アルか?出来るわけないアルに！バカでアルか?」

中国少女

「そら見ろ！日本の責任だぞ！

追放するから世界に報復してきたぞ！

どう責任を取るつもりだ！」

どっかの国

「あ！！逆にクロノサンが介入して

いるのであれば話し合いに持ち込めるのでは?

何かこれにも真相があるかも知れないデス！！

不届き者を派遣したと吸血鬼女王は言って

マスし…先になにかされたのでは??」

「た、たしかに…クロノ殿なら話は通じるハズ！

吸血鬼女王がなにか勘違いで暴走している

とかなら止めてもらうよう交渉の余地はある！」

がアメリカと日本以外の国は

クロノ神魔国など滅ぼすべし

と、いう考えな顔つきだった。

だがそれは当たり前の考えだ。

魔物と人間は相容れない関係性だからだ。

お互いに殺し殺され、

それが人類共通、普通の認識だった。

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