第320話
オレは元特級探索者クロノ。
今はオレの固有能力
限定(無)による
何も無い真っ白な無限の空間に黒騎士といる。
一応地面はある。
無くすことも出来るが。
ちなみにオレは漆黒の仮面ではなく
覆面レスラーの被り物だけをしている。
顔を見られくないからだ。限定(無)で守っている。
昔は顔出ししていたが、
東国の姫が日本にいたからな。
配信を見ていたら事だからな。
元王子のオレはノーネームの別人として
今は東国の姫の師匠となっているからな。
オレが黒騎士になってるとき総理から
クロノ暗殺依頼を受けたが、さすがに
自殺は嫌だから断り、
オレことクロノの報復を恐れてか和解交渉の依頼を受けた。
クロノで一般人を殺害したから、
日本国追放と特級探索者資格剥奪となったからだ。
そして黒騎士と模擬戦を今からし
その様子を全世界生配信だ。
総理から借りた撮影ドローンは
オレの限定(無)で傷つかないように
展開している。
以前よりクロノと黒騎士どちらが
強いか論争は起きていたが、
いま決着をつけるべく
と、全世界はこの頂上決戦話題一色
となっていた。
「あー、まずは聞こえているか?
オレことクロノは、
日本国での無差別な殺害は決してしないと誓う。
ただ、オレにはオレの信念がある!
一線を越える奴にはその限りではないとは
警告しておく…
さあ!やろうか?
手加減は絶対しないでね。したら怒るからね!!
武器や魔導具何でもあり。大丈夫なように
限定(無)設定しといたから。」
一応オレが黒騎士のときの依頼も忘れてはいない。
だけど久しぶりにチカラが出せる
喜びにオレは武者震いしていた。
元王子のオレは
無間空間で自分の肉体を悠久の時ほど鍛えあげた。
もちろん自分が最強とは思っていないし
今でも鍛錬の日々だ。
だけどみんな元王子の身分にヨイショ。
家族には手加減され。日本のダンジョンでも
強者と巡り合う機会は一度となかった…
だけど、オレがこう言えば
きっとヨイショ無しで黒騎士は
本気で戦ってくれるはず。
オレは楽しみで仕方なかった。
(いよいよはじまる…)
(頂上決戦か…)
(ん?なんかクロノが黒騎士と話す口調が
柔らかくね?)
(覆面レスラークロノ頑張れ!)
(知り合い同士だったのか?)
(みたいだな…初めて知ったわ。)
(実はオレ、黒騎士の中身クロノって疑ってた)
(確かにその説あったよな!)
(クロノサン!)アメリカ少女
(クロノ…)魔法少女。東国の姫も一緒に見てる
(黒騎士様…)聖女。厨二病メイドも一緒に見てる
(どっちも頑張って!)生徒会長
(最強は僕に決まってるだろ!
特撮大会とかうける)勇者
(黒騎士殿、依頼受けてくれてありがとう。
感謝を。
クロノ殿も模擬戦を受け条件を
のんでくれてありがとう。)総理
と、全世界が配信に釘付けとなっていた。
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